最後の直線、佐藤哲三騎手の好プレーに導かれタップダンスシチーが後続を突き放したときは「これは届かない!」と空を仰ぎました、しかし、馬群に押し込められなかなか抜け出せなかったシンボリクリスエスがまさに怒りの末脚炸裂!最後は力でタップダンスを切り伏せ、グランプリホースの座につきました。

馬場状態を考慮しても落ち着いた流れ、それに翻弄された?女帝ファインモーションに比べ中団でじっと戦況をうかがうクリスエス、ダービーの頃は少し掛かる面があったそうですが、今はガッチリ、それは最後の末脚の爆発を見てもお分かりでしょう、有馬記念史に残る豪脚でした。
国内現役最強の地位を手にし、これで年度代表馬にも間違いなく輝くでしょうし、もう、見る夢はひとつ、海外GI制覇、それも世界の頂点に値するレースの制覇・・・ペリエ騎手とともに果てしなく広がる夢・・・。
いまは、その大舞台へゆっくりと羽を休めて欲しいです・・・若き皇帝クリスエス・・・。

2着、いや準優勝と言っていいでしょうタップダンスシチー、120%の能力を引き出したのは、佐藤哲騎手の思い切った騎乗でした、流れの遅さに苦しみ、かといって一気にいけば後ろが怖い・・・と人気馬特有の板ばさみに苦しむファインを尻目に、3コーナー手前でもう一度ハナを奪い返し、この馬場でも阪神2000のレコードホルダーの強みを生かした大胆な走り、度肝を抜かれました。
佐藤哲騎手も開口一番「いや〜楽しかった〜」といったそうで、人馬とも最高の競馬ができた幸せに満ちています、悔しくないといえば嘘になるでしょうが(^^ゞ

3着こちらも先行して頑張ったコイントス、クリスエスのような決め手があればあわや、という競馬、このメンバーでも大崩れしないとは、恐れ入りました。

ラストラン、ナリタトップロード、感動のラストランこそなりませんでしたが4着、最後はファインを差し切りました、最後の有馬で最良の結果を得たことは非常に意義深いことです、よく頑張った!トップロード!そしてお疲れ様!君への想いはまた引退式までとっておきます(^^)

ファインモーション、無念・・・がっくりの5着・・・う〜ん・・・スタンド前で掛かり、さらにはタップダンスに交わされ、道悪も多少影響したのか、あの凄まじい勢いは影を潜めたままゴール・・・遂に土がついてしまった女帝ファイン、まさかこんなシーンが待っているとは。
しかし、名馬は挫折を味わいながら、また強くなります、トップロードがそうだったように・・・ファインに抱く想いは変わりません、まだ良化途上、来年、傷ついた女帝がきっとリベンジに燃えるはず、力負けでない事はユタカ騎手も言ってますし、目の色を変えた来年のファインの姿が今から楽しみです。

ジャングルポケットも・・・どうしたんでしょうか?もう3コーナーで手応え無しだったそうで・・・分からない・・・7着、残念でしょうがないです。

今年も、まあ例年そうなんですが、紛れの多いコース形態も手伝って波乱ばかり。
ワタクシとしてはクリスエス、ファイン、ジャンポケの息も止まる名勝負を期待していただけにレース後は拍子抜けでした、もう少し佐藤哲騎手のように勝負に出てくる競馬を何人かがして欲しかったですね、まあ強い馬が強い競馬をするだけが競馬じゃないですけど・・・タップダンスやコイントスが弱いといっている訳ではないですが(^^)(__)


有馬が終わりました・・・春のダービーの後みたいに独特の喪失感?があります。
しかし、まだ大一番は残っています!2002年最後のGI!東京大賞典が!手綱を緩めることなく競馬を愛していきます!今年も来年も!!

土曜日のラジオたんぱ賞はザッツザプレンティ!道悪でもスイスイ!4馬身差快勝です!
プレンティはあのエイシンチャンプに京都2歳Sで差し切られています、チャンプの名が上がりました、鞍上河内騎手は「勝ったけど悔しい」わかります・・・(^^ゞ
一方、トップロードを継ぐサッカーボーイの大物候補ブルーイレヴンは雨で精神面の弱さを露呈・・・掛かるはささるはで「競走馬としてやってはいけないことは全部やった」とユタカ騎手もゲンナリ、でもそれが期待の現れでもあるんです!

そしてJ・GI中山大障害はロシェル・ロケット騎手のギルデッドエージ圧勝!ロケット騎手、女性騎手初の日本GI制覇です!凄い!しかも障害ですからね・・・障害は飛越に向かう勇気と伴う危険度を考えると男性的に思うのですが・・・素晴らしいです(^○^)

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