さあ遂にクラシック開幕!第一弾は桜花賞、桜の季節は過ぎようとしていますが、仁川の桜は明日の大一番のためにじっと待っていてくれました。

今年も集った18本の可憐で美しい桜花(さくらばな)、咲くも良し、散るもまた良し・・・阪神の1マイル、今年もドラマが待っている筈です。

まずは前日1番人気に押されたスティルインラブ、チューリップ賞は圧倒的人気ながら不利があって2着でしたが、最後に繰り出した逞しい末脚、まさに負けてなお強し、さらに評価を高める結果になりました。

鞍上幸英明騎手は4年前、トゥザヴィクトリーで勝利を目前にしながら、大魚を逃がし3着と、この桜花賞には悔しい思い出があります。
まだGIは未勝利・・・それでも今年は関西リーディング4位と絶好調、今日も400勝を見事達成しました。
甘いマスクの幸騎手、明日はレース後、その優しい笑顔が弾けるといいですね。


デビュー前、いや生まれた時から騒がれた日本競馬最高の良血馬アドマイヤグルーヴ、なみいる牡馬を蹴散らしてなんと無敗で牝馬クラシック第一冠目に挑みます。

完成度という点では見劣りますが、素質、潜在能力、格・・・あらゆる面で他馬を大きくリードしています。
ここを勝つようなら牝馬三冠も・・・逆説的にいうとここが三冠の最大の難関と言えるかもしれません。
まだあどけない姫君のような顔のグルーヴですが、前走を見ても芯には良血馬らしからぬ根性を持っています・・・ユタカ騎手のエスコートでどんな輝きをみせてくれるのでしょうか。


そして、ヤマカツリリーこちらは完成度で1歩上記2騎をリードしています。
力でねじ伏せたように見えた前走・・・しかしアンカツ騎手は不満顔だったようで、「俺が下手に乗ってしまった、本番ではもっと走る」といったそうで、エリザベス女王杯馬リンデンリリーの娘はまだ底を見せていません。

父ティンバーカントリーはアドマイヤドンやレディミューズなどクラシックではもう一息、ですが朝日杯FS、JBCクラシックを勝ったドンのように勝つ時は本当に強い・・リリーも本番秘めた力を解放するのかもしれません。


マイネヌーヴェル、前走は何度見ても背筋が凍る、物凄い脚です、全てをまとめて葬り去る牡馬のような強さを持っています。
あの脚が毎回使えるかは難しいところですが、ブライアンズタイム産駒、規格外の大物である可能性は充分・・・危険な香りのするヌーヴェルです。

例年のように荒れる桜花賞・・・伏兵陣も魅力充分、どれもみんなキラリと光っています。
母が届かなかった仁川の夢を追うレイナワルツ、ケイコも福永騎手大絶賛のようです。
この日の為に春姫と名付けられたのでしょうか、チューニー。
逃げ宣言、快速が止まらないかもしれませんモンパルナス。
スティルインラブをやぶった実力は本物、春香が仁川に薫りますオースミハルカ。
吉田稔が腕を撫すチアズメッセージ人気を落として怖いですよ。
絶好調サクラバクシンオー娘シーイズトウショウまで挙げときましょう。

さあ、年に一度の桜の宴・・・華やかな少女たちの舞を暖かく、優しく見守りましょう。

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