最後の直線、最後方から思い切って大外一気を選んだアドマイヤグルーヴとは対照的に中団で流れに乗ったスティルインラブ、今回も明暗がクッキリと分かれてしまう結果になりました。

スティル、見事としか言いようの無いニ冠制覇です、前走のように積極的には行かず、あくまでスティルのリズムで走る事を選択したナイスボーイ幸騎手の選択は大正解、見事なエスコートでした。
ニ冠制覇の偉業達成に「ホント、スティルには頭が上がりませんね・・・」と声を詰まらせた幸騎手、ここから更なる高みへスティルとともに歩んで欲しいと思います。
中団よりやや後ろという位置どり、スロー気味に流れたレースでしたが直線、あっという間に先頭に踊り出る強い強い内容、ニ冠馬に相応しい馬が府中の直線を一気の分断、さあこうなってくるとメジロラモーヌ以来の三冠牝馬の誕生の瞬間を目撃したくなってきました!

2着はなんと春姫チューニー!先行馬の直後という抜群の位置どりから残り200、完全に抜け出した時はアワヤと思いましたが、最後はスティルの力にねじ伏せられました。
しかし、減っていた馬体がわずかながら戻って、最高の状態にあったのでしょう、マイネルソロモンの乗り替りなど、週中にいろいろあった後藤騎手ですがこちらも見事なエスコートといえそうです。

3着はシンコールビー!トライアル勝ち馬ながら軽視されていましたが、天皇賞(春)、有馬を勝ったサクラローレルの娘、長丁場で輝かないはずはありませんでした。

4着は前で見事に折り合って、アンカツ騎手が最大限に力を引き出した様に見えたヤマカツリリー、いいレースができました。
センターアンジェロが5着、テイエムオペラオーでおなじみのオペラハウス産駒、頑張りました。


とにかくスタートからゴールまでこの馬だけを見ていましたが・・・アドマイヤグルーヴ、今日はタイミングが合うだろうと思っていたゲートでしたが、またも出遅れ、そして口を割って馬群でもがきながら走り、なんとか折り合えた向う正面では後方2番手、そこでペースが落ち着く最悪の展開・・・全てを考慮すれば直線だけで10頭交わしての7着は健闘だったのでしょうが・・・まだまだ精神的な成長が待たれるというか、あどけなさが裏目に出てしまいました。
秋、精神面でパンとしてくればスティル三冠制覇の最大のライバルになるのは当然なんですが・・・母子三代オークス制覇は2歳の妹イントゥザグルーヴに託すとして、今後、大人への階段を登るグルーヴに期待したいと思います。

人気どころではピースオブワールド、後方からいいところなく13着でしたが・・・こればかりは仕方なかったのかも知れません、いきなり2400という距離では・・・ましてや復活GIVの代名詞トウカイテイオーのような歴戦の古馬でもないのですから、ピースを責められないでしょう。

東海Sはディーエスサンダー、今後のダートグレードでも楽しみが広がる快勝!・・・と思われましたが何とプリエミネンスの走行を妨害して3着に降着になるアクシデントがありました。
ですがとりあえずサンダーを称えると、前走のイーグルカフェとの激闘がキッカケになり、上昇してきた印象です。

繰り上がりVのゴールドプルーフはGI川崎記念でも3着とダートグレードの常連、ここなら単純に力が上でした、アッパレ名古屋8歳馬!同じ名古屋のブラウンシャトレーやマルカセンリョウとともにまだまだ活躍してくれそうです。

2着プリエミネンスは不利の影響もあったとはいえ、逃げてゴール前でパッタリ、活路を見出したかったのですが・・・。


目黒記念は元気良く抜け出したメジロランバートにダービーレグノ、トシザブイ、レディパステルが襲いかかりゴール前は横一線、最後は最後方から突き抜けたトシザブイ、連覇を飾りました。

府中2500のスペシャリストというべきか、信じられない位置から届いた末脚、まさに炸裂でした。

人気のサンライズジェガーは前が詰まったのが全てでしょうが、府中向きというイメージは無いので開いていてもどうだったでしょうか、という感じです。

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