生憎の曇り空、馬場は回復せず重馬場のダービー・・・しかし、強きものに条件は関係ありませんでした、皐月賞に続いてネオユニヴァースがニ冠達成!強い強いニ冠馬の誕生となりました!

道中は中団からやや後方、重馬場を考えると少し不安になったポジションでしたが、あっという間に前を行くライバル、サクラプレジデントを捕まえると矛先を先に抜け出したゼンノロブロイにロックオン、決め手の差を見せつけるかのように、内から頂点へ末脚を開放、完勝劇で栄えある70代目の日本ダービー馬に輝きました。

鞍上デムーロ騎手は外国人騎手として初めての日本ダービー制覇、素晴らしい快挙を成し遂げました、デムーロ騎手だからこそ引き出せるユニヴァースの爆発力が、ユニヴァースだからこそ生きるデムーロ騎手の技がここにはあったのだと思います。
ユニヴァースはこれで、さあ三冠・・・デムーロ騎手はその時鞍上にいられない規則なんですが、どうでしょう?JRAの計らいで菊花賞の日だけは特別措置でデムーロ騎手をユニヴァースの鞍上にいさせて欲しいと思うのですが・・・。


2着は早めに先頭に立ったものの勝利がするりと逃げていったゼンノロブロイ、しかしこれは胸の張れる2着でしょう、相手は偉大なるニ冠馬ですし、今後の成長次第では大先輩シンボリクリスエスの道程を辿れる馬になっていくのか・・・非常に楽しみになりました。


3着は重馬場を十分に生かしきった、というよりもともとの潜在能力を広い府中で強烈に見せつけたザッツザプレンティ、皐月賞の教訓をすぐさま生かす、これがアンカツ騎手がトップジョッキーたる所以でもあるでしょう、父譲りの素晴らしい豪脚を披露しました。

4着にこちらも折り合いピタリの満足の行くレースができたサイレントディール、ユタカ騎手が面目躍如の好騎乗でしたが、上位3騎はやはり強かったと言う事でしょう、それでも晩年にエリザベス女王杯やドバイWC2着したトゥザヴィクトリーの弟、今後グングン差を詰めてくるでしょう。
5着にバブルガムフェローの息子ゼンノジャンゴが飛びこんで、なんとサンデーサイレンス系は2003日本ダービー掲示板独占!


サクラプレジデントは7着・・・スタートしてすぐ、懸念されていた掛かり癖を披露してしまい、終始田中勝春騎手は抑えこんだまま、2400でこの競馬で苦しく、4コーナーでユニヴァースが敗後に迫った時にはもう伸びかかるポーズをみせるのが精一杯、現時点では2000までなんでしょう、先週の、アドマイヤグルーヴ同様、有り余る能力を若さがスポイルしてしまっているようです。
敗れた田中勝騎手もこれにめげず、プレジデントとともに再出発してほしいです、プレジデントならGIは必ず取れるはずですから。

エイシンチャンプは後方から経済コースを選び、逃げるエースインザレースを捕まえに行く競馬をしたのですが、こちらは本質的に2400ではきびしかったのでしょうか、10着と大敗してしまいました。

夢をその背に託されたマイネルソロモンは道悪に能力を殺がれたといっていいシンガリ負け、このまま引き下がる器ではないしきっと巻き返すはずです。

今年も素晴らしいドラマが展開された日本ダービー、ダービーが終わって、また来年のダービーへ、競馬は輪廻のように展開していきます。
王者として、堂々頂点に立った強い強い今年のダービー馬ネオユニヴァースの雄姿を胸に焼き付けながらまだ見ぬ来年のダービー馬に思いを馳せたいと思います。


金鯱賞は有馬でも炸裂したタップダンスシチー得意のロングスパートが中京でも炸裂、迫るツルマルボーイを抑えこんで、堂々金鯱賞制覇、準グランプリホースがサマーグランプリ宝塚記念へGI級の力を携えて、最高の形で臨めそうです。

ツルマルボーイも思えば昨年の宝塚2着、道悪でも関係ナシに伸びる末脚はまさに強さの証明でしょう、3着エアエミネムもじわじわ実力馬復活の狼煙があがってきました。

バランスオブゲーム、テイエムオーシャンといった実力馬はそれぞれ4,9着と奮わず・・・グランプリで巻き返したい所ですが・・・。

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