競馬界のグランプリ・・・というと近年では圧倒的にそれは有馬記念の別称でした、しかし、例年は閑古鳥の鳴くようなレースだった宝塚記念が今年は凄いメンバー、凄いレベル、宝塚こそ真のグランプリ!といわんばかりの世紀の一戦となりそうです。

まずはやはり昨年の年度代表馬に敬意を表して、半年振りも満を持して王者シンボリクリスエスがターフに帰ってきます。
天皇賞秋の磐石のレース振り、有馬記念の猛々しい怒りの末脚、魅せて勝つ、スターに相応しい恐るべきポテンシャルを持っている馬だと思います。
休み明けながら充実振りは目覚しく、藤沢調教師も「今のクリスエスとやるのはかわいそう」と他馬を気遣うコメントも飛び出しています。
最強の座を欲しいままに、新世紀の皇帝が仁川を駆けぬけます!


そしてそして、今回の超豪華メンバーはこの馬の存在抜きに語る事はできないでしょう。
誉れ高きニ冠馬ネオユニヴァース、ダービー終了時点ではまさかこの馬がサマーグランプリに登場するとは・・・陣営の素晴らしい英断を評価したいし、なにより人知を超えたユニヴァースのバイタリティに頭が下がる思いです。
まだ発展途上ながら、5キロのアドバンテージも不必要に思えるような充実振り、最強王者に挑む、競馬界の頂点を極めた若き力・・・直線の攻防、どんなドラマが待っているのか・・・胸が疼く思いです。

さらに安田記念を勝ち、今回7つ目のGIを狙いにきた国際GI馬アグネスデジタル、混戦を断った驚異的な末脚、再び仁川で炸裂するのでしょうか。
距離は微妙ですが、おっとりタイプのデジタル、折り合いもピタリですし、なによりどこまでも弾け続ける末脚を思えば、大丈夫だと思います。
火花散らす2騎を尻目に、ゴール前急襲です!

天皇賞春を制した、希代のステイヤー・・・なんていう陳腐な表現では足りないほどの、鮮烈な勝利だったヒシミラクル、距離短縮の不安はありますが、本質的に距離、というより自分のレースが出来るか出来ないかが大きなファクター、2200でも早めに抜け出す積極的なレースが出来れば・・・奇跡ではない王者への軌跡にまた大きな勲章が加わります。

タップダンスシチーも見逃せない才能の持ち主、有馬での劇走はフロックでなかったことは今年の2走で充分過ぎるほど証明、早めの仕掛けでも止まらないという、完成期のピークにあるからこそできる強い強い競馬振りは見逃せません。

昨年の覇者ダンツフレーム、今年はメンバーが強力ですが、潜在的な力では負けていません、叩いてナンボのブライアンズタイム産駒、ここへの伏線は完璧です。

枚挙に暇がない今年の宝塚のメンバーなんですが、あとは、サイレントディールもアンカツ騎手、素質の高さでどこまでやれるか、今後を占う意味でも注目です。
サンライズジェガー、不利ありありだった前走、後藤騎手も黙っていないはずで怖い1頭です。
ツルマルボーイも切れ味NO1、侮れません。
バランスオブゲーム、GIではパンチ不足は否めませんが、古馬になり成長してカバーできる気配があります。
ダイタクバートラム、ユタカ騎手が不気味な香り、最大の惑星のイメージです、究極の仕上げだった天皇賞の状態をキープしているようなら・・・。


明日はパンパンの良馬場、青空いっぱいにあの宝塚記念のファンファーレがこだますると思うと、期待感で浮き足立ちます(^^ゞ
頂点さえも通過点・・・その先に見えるものは・・・。

コメント