凄い脚でした、背筋が凍るとはまさにこのこと・・・。
競走生活の集大成をぶつけてきたビリーヴ、力強く抜け出して、アンカツ騎手も愛馬に最後の渾身のムチを振るいます・・・しかし、最後方でジッと死んだふりをしていたデュランダル、決して長くない中山の直線をあんなに鮮やかに切り裂くとは・・・。

まさに名は体を表す・・・デュランダルとは中世フランスの名剣だそうです、凄まじい切れ味で一気にGIを奪取しました。
池添騎手もスタートは完全に目をつぶって、腹をくくった大胆騎乗、さすが若手No1、お見事でした。

「ノーザンテーストの肌にサンデーサイレンスはGIを取れない」というジンクスもまとめてぶった斬ったデュランダル・・・今日この日、スプリント界に新たな王者が誕生しました。


ハナ差2着ビリーヴ・・・レースは完璧でした、坂も問題ありませんでした、少しだけフワッとしましたが、アンカツ騎手のムチに応えて最後まで才能を直線にぶつけ続けました・・・。
しかし、有終のラストランVならず・・・これはもう、デュランダルを褒めるしかないでしょう、ビリーヴは最後まで本当に頑張りました。
逆に、力強くデュランダルにスプリント界のバトンを渡した姿に、女王の崇高な威厳を感じました、そんなスプリント女王を一ファンとして誇りに思います。


3着にアドマイヤマックス、後方からしぶとい脚で迫ったのですが、決め手勝負ではスパッと切れる脚がない分・・・でもやはり力はGI級、再認識です。
4着にレディブロンド、6連勝はなりませんでしたが、107日でのGI参戦にまったく見劣りすることなく十二分に渡り合ったのは、やはりモノが違うということでしょう。

テンシノキセキは5着・・・まさか逃げる形になるとは思いませんでした、ビリーヴの動き出しが早かった分、苦しいレースでしたが、良く踏ん張ったと思います。

ビリーヴ、感動のラストランVはならなかったものの、秋のGIは昨年に続いて凄いレースで華々しく幕を開けました。
ビリーヴに関してはまた後日、思い出を綴ってみたいと思います、今日はとりあえず、お疲れさまでした・・・。


阪神シリウスSはマイネルセレクトが余裕充分、あっさりと3馬身突き放して3連勝で重賞制覇!次はJBCスプリントでしょうか、楽しみな大物登場です。
2着はツルマルファイターが決め脚の違いで浮上しました。

JBCスプリント馬スターリングローズはいつもの唸るような勢いがなく8着と大敗・・・59,5も厳しかったんですが、状態も本当ではなかったようですね。


土曜は来年のクラシックも占える重賞・札幌2歳S、2歳戦とは思えない超スローペースの中、逃げたホッカイドウ競馬のモエレエスポワールがしてやったりの逃げ切り!

今週のグレードレースといい、最近は地方馬の大反撃が始まっています。
確かにコスモス賞2着は脅威でしたが・・・鞍上はベテラン千葉津代士騎手、会心の逃げ切りでした。

2着はこちらも先行して「行った行った」アズマサンダース。
キョウワスプレンダは凄い手ごたえで直線、楽勝ムードでしたが、残り100mでピタリと末脚が途切れてしまって5着・・・このまま引き下がる馬ではないはずですが・・・。


さあ、凱旋門賞です。
世界最強の華を手にするのはハイシャパラルかダラカニか?楽しみな一戦です。

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