遂にこの時がやってまいりました、秋のGI第3弾は菊花賞、歴史に彩られた淀を舞台に、今年も胸が張り裂けそうな長丁場、秋の斜陽をバックに18頭の優駿が「強い馬」の頂点を競います。

二冠馬ネオユニヴァース・・・衝撃の日本ダービーからグランプリに花を沿え、順調に夏を越して帰ってきました、まずその点を陣営、関係者の方々に感謝したいです。
神戸新聞杯は春の姿を見せられず3着・・・しかし先週のスティルインラブ同様、休み明けの競馬、上昇気流に乗った2戦目で二冠馬の咆哮が高らかに甦るはずです。
スティルの牝馬三冠達成はユニヴァースだけでなく、陣営にも追い風「ウチもイケる!」という大きな勇気を貰ったのだと思います。
その強力なアドバンテージを胸に、あとはユニヴァース、機が熟すのを待つだけ・・・そして直線に春を制した最強の末脚を叩き込むだけです。
大地が弾んで、三冠街道ネオユニヴァース!生でその瞬間に立ち会える幸せをかみ締めたいと思います。


ダービー2着、そして神戸新聞杯、衝撃の圧勝劇のゼンノロブロイ・・・盾と菊とを両天秤、最後まで悩みましたが、三冠阻止の旗手として、堂々ユニヴァースの前に立ちふさがる決意をしました。
淀3000mで神戸の再現なるかに注目ですが、藤沢和調教師が「折り合いのセンス」を強調するように、何事にも天才肌を感じるロブロイならば、やってのける可能性は充分です。
鞍上はペリエ旗手・・・デムーロ騎手、ユタカ騎手、仏伊日、国の威信も懸けた天才騎手たちののワールドクラスの戦いもこのレースの最大の楽しみの一つです。


サクラプレジデント、無冠で終わった春を経て、札幌での古馬撃破、充実振りを誇示するような神戸での積極策、プレジデントも盾か菊かの状況でしたが、こちらは迷うことなく菊に矛先を向け、常にリヴェンジに燃えながら、頂点へ向かう調教を続けてきました。
血統的にはマルゼンスキーの肌と長丁場で生きるバックボーンがあるプレジデントですが、春は前向きすぎる気質が仇となって、爆発的な力をスポイルしてしまっていました。
しかしこの2戦はやや掛かる面はあるものの、ユタカ騎手がうまく御して結果を出してきました、今回はもしかしたらかなり後方から、前半の不安をゼロにレースを進め、ダンスインザダークさながらの爆発力に託してくるかもしれませんね。


3強菊花賞、ですがこういう三つ巴だからこそ、展開的に他馬に付け入るスキが見えてきます。
神戸新聞杯であわやユニヴァース越えかという脚で迫ったリンカーン、春患った奇病を乗り越えて、実力馬がようやく開眼に近づいてきました。
生まれ持った素質ならば3強にも負けないインテリジェンスな空気のあるリンカーン、一角く崩しの期待も懸かります。

ダービー3着のザッツザプレンティ、菊花賞馬ダンスを父に持ち、上位陣では一番、ステイヤーの資質を感じます。
乗れているアンカツ騎手のファイト、今週も楽しめそうです。

他には逃げ宣言サウスポールには思い切ってドンドン行って欲しいですね。
脅威の穴男・武士沢騎手の駆るマイネルダオス。
父マヤノトップガンの血が騒ぐチャクラ。
裏街道を快進撃できましたが、強豪との初対戦が楽しみなヴィータローザ。
ユニヴァースと僅差の競馬、まだまだ底知れないマッキーマックスも怖い一騎です。


時は来たれり、さあ、夢までに見た淀のターフへ・・・今週も三冠達成の歴史的瞬間は訪れるのか、それとも三冠の夢を打ち砕く、劇的な幕切れが待っているのでしょうか。
恐るべき強さで三冠を達成したナリタブライアンを胸の中で走らせながら、ネオユニヴァースの聖戦をとくと見守りたいと思います。

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