三冠街道まっしぐら、ネオユニヴァースの前にVロードが開けたかに思われた直線、アンカツ騎手のファイトに応えて抜群の反応を見せるザッツザプレンティ、今日この日、この瞬間のために生を捧げてきたかのように、驚異的な粘り腰を生き生きと見せ付けて堂々とユニヴァースを粉砕!菊花賞馬ダンスインザダークの息子ザッツ、菊花賞馬は菊花賞馬から・・・見事に菊の大輪を咲かせました!

そして素晴らしいレース運びでアンカツ騎手、JRA1年目にして早くもクラシックジョッキーに・・・JRAの制度に風穴を開け、笠松で他の追随を許さなかった騎乗スタイルを進化させたアンカツ騎手、本当に凄い騎手です。
中団からじわじわとスパート、まんまとスタミナ勝負に持ち込んだザッツ、文句なしの菊花賞制覇、さあユニヴァースの夢を打ち砕き、今度は自らが夢を紡ぐ番です。


2着はリンカーン、鋭い脚で二冠馬を差し切り、ザッツに迫ったのですが、惜しい内容。
しかし、能力は自らの脚で証明しましたし、GI級を示した実力は楽しみが広がるばかりです。


三冠の夢が打ち砕かれたユニヴァース・・・春の二冠より早めの競馬ですが、セオリーどおりの正攻法、力で夢を掴みに来たのですが・・・あの爆発力はザッツに封じ込められてしまいました。
決して責めることのできない内容、本質的に距離が長かった、と言ってしまえばそれまでなんですが・・・。
簡単に達成できないからこそ、意義のある三冠制覇・・・それでも尊い二冠馬ユニヴァース、この経験をバネに再び頂点に君臨して欲しいです。

ゼンノロブロイもやはり距離か・・・の4着、折り合いも藤沢和調教師の言葉どおり、ピタリ、直線までのシナリオは完璧でしたが、2000mのように弾けることはありませんでした。
それでもロブロイも2400mまでなら強い競馬を見せられますし、なんとか巻き返して欲しいです。

サクラプレジデントは口向きの悪さを露呈しながらの追走・・・やはり掛かる面を完全に拭うことができず、なんと9着と沈没・・・残念な結果に終わってしまいました。

ステイヤーの要素が少なかった3強が沈没し、ステイヤーの資質を秘めていた伏兵ザッツ、そしてリンカーンが台頭した、菊花賞らしいスタミナ勝負の結果になったといえる今年の菊花賞、昨年のヒシミラクルがそうであったように、こういう厳しいレースを制した者は未来に大きく羽ばたきます。
今後のGIを背負っていく期待とともに、王者ザッツザプレンティの誕生を祝福したいと思います。


土曜の富士Sはミレニアムバイオが物凄い強さ、アグネスデジタルを消し去るレコードブレイクで圧勝!1分32秒0・・・馬場が良いとはいえ、凄まじい時計です。
マイルCSへ視界よし!ですがユタカ騎手はファインモーション騎乗が濃厚で、ペリエ騎手あたりになるのでしょうか?

2着サイドワインダーは久々とは思えない素晴らしい脚を披露、府中の鬼トニービンもそうですが、母のオークス2着ゴールデンジャックの血も見逃せません、春を骨折で棒に振った悔しさをさあ、マイルCSで思う存分!

3着マイネルソロモンはさすが春の話題馬、気質的にもマイルが合いそう、今年は厳しくとも来年以降のマイル界を背負える馬です、目指せトウカイポイント越え!

マグナーテンは久々のマイルの速い流れに戸惑ったか、奮わず11着、年齢的にもズブくなっているのでしょう。
NHKマイル馬ウインクリューガーも古馬の洗礼・・・7着、でもまだまだこれからの馬です。


さて海の向うブリーダーズCですが、凄かったのはBCターフ、堂々抜け出したJC馬ファルブラヴ、さすが強い!と感嘆すると王者ハイシャパラルがじわじわと追い上げてきます、大外からは伏兵・ジョハーが鋭い末脚!3頭が横一線!これが世界の競馬だ!といわんばかりの大激戦、京都競馬場でもでもこの競馬に「おお〜」と驚きの声が上がりました。

結局ハイシャとジョハー、なんと同着でBCターフ制覇という結果に・・・ハイシャパラルとしては単独で勝ちたかったでしょうが、これで堂々JCに向かえそう、世界最強戦艦ハイシャ、日本襲来まであと一ヶ月です!

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