二年ぶりに府中に帰ってきた秋の盾・・・秋のGI第4弾は天皇賞・秋・・・昨年一休みした府中の魔物、今年はどんな牙をむくのでしょうか・・・。

そんな魔物なんぞ、どこ吹く風・・・王者の風格に磨きをかけて、シンボリクリスエスが実にダービー以来、府中のターフに姿を現します。
休み明けを露呈してしまった宝塚記念ですが、確かに藤沢和調教師が「息使いが本物ではない」と危惧していたとおりの結果に、しかし今回は昨年同様、怒涛のGI3戦を視野に入れて気合の調整、春とはデキが違います。
最大の試練となった大外ですが、多少無理をして先行しても、腹をくくって終いにかけても確実な末脚、柔軟な自在性を考えれば、ちょうどいいハンデといっても良さそうです。
テイエムオペラオー以来の秋三冠制覇へ・・・まずは小手調べという体勢のクリスエスです。


夏の欧州遠征を経て、一皮向けたローエングリン・・・遠征後すぐに盾への挑戦を明言したように盾獲りに全てを賭けてきました。
伊藤正調教師が「本質的には中距離馬」というようにここは是が非でも獲りたい舞台・・・マイペースの逃げで息が入れば理想ですが・・・ゴーステディあたりをどう対処するか、スタート後、注目です。


国際GIホースながらも国内でのタイトルは朝日杯FSひとつのみというエイシンプレストン・・・前走は不発だったものの海外の一流馬をバッサリとぶった斬りにしてしまう、あの末脚が炸裂するかどうかが、最大のポイントです、爆発すればクリスエスといえど、ローエンといえど一溜まりもないはず・・・生涯最高のデキで府中2000に挑みます!


先週のザッツザプレンティの流れに乗って橋口厩舎の不気味な3騎、ツルマルボーイ、モノポライザー、ロサード・・・なかでもボーイは府中2000にピタリの末脚自慢・・・二年連続宝塚2着という成績は伊達ではありません。
ザッツと同じダンスインザダーク、そして母はツルマルガール・・・黄金の末脚を伝承したボーイが直線に全てを託してきます!

そしてモノポ・・・常に姉エアグルーヴと比較され伸び悩んでいた大器・・・ワタクシ自身、彼には過剰な期待を懸けていたのかも・・・と思っていましたが、大原Sの快勝を経てユタカ騎手と堂々盾獲りへ・・・これはもう、期待せずにいられません!

あとは滑り込みセーフ、一昨年世紀末覇王オペラオーを串刺しにする末脚を叩き込んだアグネスデジタル・・・今春の衝撃の安田記念の再現もありそうです。
今年の最大の上がり馬カンファーベストも出遅れてチグハグだった毎日王冠の借りを返しに来るはず・・・菊男アンカツ騎手は脅威そのものです。
1年ぶりも、能力はズバ抜けたものがあるサンライズペガサス、不治の病を克服して末脚は戻るでしょうか・・・。
府中のトニービン、前走も見所があったテンザンセイザ。
ミスター後方一気・ファストタテヤマも無視はできません。
混戦になればこそ、渋太い脚が光りますトーホウシデンまで挙げておきましょう。

秋の盾の歴史は波乱の歴史でもあります・・・しかし波乱といえども、根底に怪物的強さを秘めた者のみが秋に盾を手にしているのも事実・・・最後にモノをいうのは揺るぎない絶対的な力・・・クリスエスが王者の競馬でそれを証明してくれるはずです。

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