芸術品のような黒光りした馬体が美しく躍動しました、ペリエ騎手の言葉通り、まさに天を駆けるような素晴らしいフットワークでライバルたちを完全に突き放す大勝利・・・シンボリクリスエス、誰もが成しえなかった偉業を今、達成!天皇賞・秋連覇です!

大外枠も全く問題なし、大型馬らしからぬ器用な脚と、鞍上の卓越した技術であっさりと中団キープ・・・ローエングリンの大逃げにも動じず、直線で凄まじい加速力を見せ付けて快勝!有馬記念でも見せたRPG砲のような破壊力はクリスエスの真骨頂、高らかに世界へ向けて撃ち込むような走りでした。
さあこの勢いでJC、有馬!クリスエスの恐怖の独裁時代は今が最盛期です!


2着ツルマルボーイ・・・最後方から直線に賭けた作戦は見事的中!しかしその前には王者が堂々と立ちふさがっていました・・・。
しかしクリスエス以上の33秒1の脚、激戦を展開するテンザンセイザ、エイシンプレストン、カンファーベスト、サンライズペガサスらをまとめてゴボウ抜きにした派手な末脚はやはり現役No1・・・宝塚2年連続、そして今回・・・ステイゴールドを継承するようなシルバーコレクターぶりですが、いつか・・・ダンスインザダークの送る個性派の戴冠のシーンがくるはずです。

3着にテンザンセイザ、さすがはトニービン産駒ですが、国際GI馬らとガリガリと叩き合って制したのは、それ以上に力を秘めていたからです。
4着が弾け切れなかったプレストン・・・しかしこの時計勝負に敢然と立ち向かった姿はさすが国際GIホース、これで悲願の香港C制覇へまた一歩近づきました。
5着のカンファーベストも充実の大健闘、6着サンライズペガサスも屈腱炎明け、不治の病に悩まされる馬たちに勇気を与える健闘でした。

さあ、ゴーステディと歴史に残る大バトルを演じたローエングリン、後藤騎手、吉田豊騎手ともに「ここまできたら引けない!」思いが1000m通過56秒9の恐るべき猛爆ペースを作り上げました。
ああなっては13着も致し方なし・・・でも個人的には2番手でもいい競馬ができたはずのローエン、後藤騎手にはもう少し大事に乗って欲しかったですね・・・。

期待したモノポライザーは家賃が高かったですね・・・16着・・・でも強豪相手によく戦いましたし、この馬に対する愛情にも似た特別な感情は、今後も大切にしていきたいと思います。
信じられないのがアグネスデジタル17着・・・全く前に進まず大敗・・・あの強いデジタルはどこへいってしまったのでしょう、残念な大敗です・・・。


さて、注目の土曜2重賞、まずスワンSは3歳ギャラントアローが並み居る強敵を見事に蹴散らす快勝!11番人気をあざ笑うかのような逃亡劇、マイルCSでも無視できない存在になりました。

テンシノキセキは2着、ギャラントにしてやられた形ですが、控えていい脚を使えるようになってきました。
3着にゴッドオブチャンス、京都1400は合う感じ、スピード能力はたいしたものです。
人気のロイヤルキャンサーはスタートが一息、終いにかけて凄い脚でしたが4着まで・・・近いようで遠い、重賞の冠・・・。

武蔵野Sは鮮やかにサイレントディール!この相手を破るようなら本物、と書きましたが、楽々の4馬身差・・・これは本物という陳腐な表現では足りないほどかもしれませんね。

控えめな池江調教師が2歳時には「三冠を狙える」といい、今回はドバイの3文字が出てくるほど、明日のJBC、アドマイヤドン、ユートピアもうかうかできない新星が誕生しました。

2着はさすがの実力馬ハギノハイグレイド、しかしディールには次元の違いを見せられた形です。
ロングカイソウはその名のとおりの快走でした、3着はあっぱれ。
ビワシンセイキは折り合いがついていたのですが・・・不可解な8着でした。


さあ、明日は遂にやってきましたJBCデー!2年ぶりに大井を舞台にして行われる競馬の祭典、もの凄く楽しみです!

簡単に展望するとクラシックはもうすでに名コンビの雰囲気を感じるアンカツ騎手&アドマイヤドンに3歳ダート王ユートピアがどこまで迫れるか・・・直線強い2頭の一騎討ち、至福の時が待っているはずです。

スプリントは大井1190mなら譲れない!地元の雄ハタノアドニスが、ラストランに全てを賭けてくるサウスヴィグラスや一気に頂点へ駆け上る勢い充分のマイネルセレクトをどう迎撃するかでしょう。

明日も気が抜けないダート頂上決戦!首都東京を舞台に全国の注目が集まります!

コメント