さあ、明日は秋のGI第5弾、淀の地で華やかなる女王決定戦・エリザベス女王杯です。
今年も歴戦の古馬、若さで勝負の3歳馬が入り乱れての頂上決戦、そして今年はフランスから2頭の外国馬が参戦し、華やかな舞台が一層、鮮やかに彩られました。


しかし、古馬も外国馬も差し置いて、最大の注目はやはりスティルインラブ、史上初となる牝馬四冠達成なるか、でしょう。
馬の力を信じた幸騎手が早めの競馬で押し切ることを選んだのが桜花賞と秋華賞ならオークスはじっくり構えて馬の能力を最大限に引き出した競馬でした。
牝馬三冠、トリプルティアラという大仕事を達成した後のスティルですから、今回はオークスのように幸騎手が構えて来るのではないかと思います・・・そうなれば京都外回りの長い直線、最後に核弾頭のような脚を見せてくれるはず・・・この秋、もうひとつの歴史的瞬間がまた、淀の地に訪れます!


そして、一年前のエリザベス当日にデビューを迎えたアドマイヤグルーヴ・・・幼い瞳に映った女帝ファインモーションの姿・・・あの日すでに牝馬三冠の声がありながらもクラシックは無冠に終わってしまったグルーヴですが、あの日に見た夢はこの舞台にしっかりと繋がりました。
この秋のグルーヴはスタートの課題も解消しつつあり、折り合いの不安も薄らいできて、完成に近づいてきた印象を受けます。
馬の成長力の凄さが人智を遙かに超えていることはこれまでの歴史が如実に示しています・・・スティル越えの時は来たれり!超良血グルーヴが女王の座に君臨する日が来ました。
早めに末脚を繰り出してしまえば、簡単に後ろから差されるグルーヴではないはず、ユタカ騎手の積極策に期待します!


古馬の代表格はオークス馬レディパステルでしょう、府中牝馬Sで凄い脚を使って快勝した後、球節に不安が出た点は気がかりですが「出るからには100%」と言い続けていた田中清調教師、自信を持って送り込んできました。
今回が泣いても笑ってもラストラン、有終の美を飾れるでしょうか。

ローズバドも有難くない「無冠の女王」の名を一気に返上したいところです。
牡馬に揉まれて成績が伸び悩んだ時期もありましたが、かつての女王テイエムオーシャンをマーメイドSで撃破して、またも頂点が見えてきました・・・末脚の破壊力は牡馬に混じっても見劣らない今のバドならチャンスは十二分です。

招待ではなく本気で参戦してきた外国馬アナマリーとタイガーテイルは無視できない怖い存在です。
とくにアナマリーはサンクルー大賞、オペラ賞というGIでも好走している実力派、鞍上スミヨン騎手は短期免許で日本に来たときはまだ19歳の若武者でしたが、メキメキと実力を上げて、今年はなんとペリエ騎手を押し退けてリーディングトップですし、ダラカニで制した凱旋門賞も記憶に新しいところです。

あとはクイーンSの女帝撃破、積極策なら面白いオースミハルカ。
スティル、グルーヴと差のない競馬を続けてきたヤマカツリリーもアンカツ騎手が手放さない素晴らしい能力の持ち主です。
昨年の2着馬ダイヤモンドビコー、牝馬限定戦で見せる強さは抜群、ペリエ騎手とは相思相愛、相性バッチリです。
最後にスマイルトゥモロー、ヤキを入れられ叩き2戦目・・・前走のような暴走気味の競馬はしないはずですが・・・スマイルが有名にした?馬具「パシファイヤー」を使用するのでしょうか?しかし昨年のオークス馬、復活の可能性はもちろんあります。

さあ、スティル、史上初の牝馬四冠・グランドスラムは成るのでしょうか、一昨年の5頭横一線の名勝負、ハナハナクビクビのエリザベス女王杯のような、女だからこそ見せる熱く激しい戦いを期待しつつ、華やかで美しい淀の直線を心ゆくまで堪能したいと思います。


明日の福島は荒れるイメージがあります福島記念。

秋の天皇賞でも好勝負になったはずのマイネルアムンゼンならここでは格が違いそうです、若い嘉藤騎手も初重賞制覇に燃えているでしょう。

勢いならメイショウドメニカ、軌道にのったサンデー産駒の恐ろしさ・・・前走もバリバリのオープン馬を一蹴する快走を見せました。
カゼニフカレテは愛知杯の覇者、展開に注文がつくタイプで、器用な競馬が要求される福島ではどうか?ですが、力はもちろん上位です。
連覇の懸かるウインブレイズも休み明けですが見くびれない強さを持つ馬です。

面白そうなのが軽量51キロのシルクサンライズ、隠れた腕達者・武士沢騎手の手綱にも注目です。

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