これほど素晴らしい激闘が、名勝負が淀の直線に待っているとは・・・ワタクシは一競馬ファンとして本当に幸せです・・・。

エリザベス女王杯、三冠牝馬スティルインラブ、そして無冠ながら女帝エアグルーヴの娘アドマイヤグルーヴ・・・激しい激しい激闘の末、グルーヴに凱歌があがりました。
これぞ、グルーヴと言わんばかりの素晴らしい切れと爆発力!スティルもこれでは・・・と思いきや、なんと差し返す構えを見せるスティル・・・壮絶な戦いでした・・・今年のベストレース筆頭候補に間違いありません!

勝ったグルーヴは以前の入れ込み癖がウソのような、堂々たる落ち着き振り・・・女王のベールをレース前に纏っているのではないかというくらいの貫禄でした。
スタートももちろん決まって、リキんでいた秋華賞とは見違えるほど道中もピタリと折り合い、凄い勢いで捲くって進出すると直線、母譲りの末脚が遂に炸裂しました、これがグルーヴ、これが女王の競馬!完璧すぎる内容に深々とひれ伏すしかありませんでした・・・。
ユタカ騎手も産みの苦しみを味わい、ようやくJRAのGI連敗記録を止めました、噛み締めるようなガッツポーズがそれをまさに体現していましたね。


牝馬四冠、グランドスラムへあと少しでしたが・・・スティル、遂にグルーヴに敗れてしまいました・・・。
しかし、幸騎手も速いペースをじっくり待って、見事な追い出し、しかしグルーヴの思いの丈を込めた末脚は強烈過ぎたと言うことでしょう。
しかし、負けてなお強しという陳腐な表現では失礼なほどのスティルの最後の抵抗・・・さすが三冠牝馬、またひとつスティルの強さを見せられた気がします。


3着は後方からスルスルとやってきたタイガーテイル、前評判ではアナマリーのほうが上でしたが、一矢報いた形になりました。
JCに選出されれば乗り気のようですが、この競馬なら面白い存在になると思います。

4着にラストランだったレディパステル、順調に来れていたら・・・という悔いはあるでしょうが、強いところを見せてくれました・・・素晴らしいお母さんになれそうなパステル・・・脚部不安が付きまといながらも良く頑張りました・・・ありがとう、お疲れさま・・・。
5着にローズバド、展開は向いたと思うのですが3歳2強があまりにも強力だったと言わざるを得ません。

スマイルトゥモローはやはり抑えが利かずシンガリの15着・・・今回も57秒ジャストと破格の1000m通過タイムを叩き出す劇走でした。
2200の競馬ですから、これでは3コーナーで捕まるのも無理はなかったですね・・・しかし裏を返せば凄まじいスピード能力の表れ、思い切って次はスプリントに使ってみてはどうでしょうか?


言葉では表現しきれないほどの素晴らしいレースはなかなかお目にかかれるものではありません・・・競馬の究極を見せてくれたグルーヴ、そしてスティル、君たちに遭えて、同じ時代を生きれて本当によかったです・・・。


さて、一方、福島記念は大西騎手・メイショウドメニカがセンス充分の横綱相撲を見せて快勝!この勢いは本物です、有馬記念を目指すと豪語していますが、参加だけでは止まらない能力の持ち主です。
目指すは宝塚記念馬メイショウドトウでしょうか。

2着にイン強襲、さすがの力を見せたウインブレイズ。
3着は大外一気で突っ込んできたアサカディフィートが実力発揮です。

人気のマイネルアムンゼンは不可解な15着大惨敗・・・実績的にも抜けていたアムンゼン、一体どうしたのでしょうか?


さて、土曜日は京王杯2歳S、ユタカ騎手のコスモサンビームが素晴らしい脚で勝利!しかもレコードのおまけつきです。
ザグレブ産駒というと先週の百日草特別を勝った道営馬コスモバルクも同じ・・・マイネルの岡田オーナーの奥様の美佐子オーナーが送り出すコスモ軍団、来年は旋風が吹き荒れるでしょうか。

2着アポインテッドデイも今後が楽しみな素材です。
3着期待のフサイチホクトセイは若さを露呈してしまいましたが、この着差が力差ではないはずで、今後も注目しておきたいと思います。

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