遂にやってきました!2003年のGI、最後を飾るグランプリ有馬記念・・・あのシンボリクリスエス、怒りの末脚炸裂から早1年・・・今年は12頭の選ばれし優駿が、下総の地に、グランプリの地を踏みしめます。


まずは有終の大団円を目指して・・・最強の王者シンボリクリスエスに最後のレースがやってきました・・・。
まだまだ馬体も、レースぶりも全てに若々しさを感じるクリスエス、まだまだこの芸術品のような漆黒の馬体を見ていたいし、凱旋門、BC・・・海外への夢を託したかったというのは、一ファンとして大いにありますが・・・泣いても笑ってもラストラン、クリスエスの集大成を見せてもらいたいと思います。
爆発力を封印されてしまったJC、それでも最後まで力強いフットワーク、馬場に苦しみながらも王者として戦う姿勢を見せました・・・米国出身の最強馬に最高のハードトレを課して、日本の名伯楽が仏国の名手に託すグランプリ・・・世界の粋の結晶がいま、中山に解き放たれるはずです!


国際GI馬として、チャンピオンとして堂々と中山に文字通り舞い降りたタップダンスシチー・・・強さという概念ではNo1かもしれないタップダンス・・・JCの9馬身差は馬場が生んだ産物ではないといわんばかりの充実振りは畏怖すら感じます。
決して平坦ではなかった道を進み、時には挫折感を味わいながらキャリアを積み、酸いも甘いも知り尽くしたサラブレッドの強さは磐石の一言では表しきれないほどの安定感があります。
展開もJCがそうだったようにあくまでもリズムを守って・・・そしてタップダンスを知り尽くした佐藤哲騎手なら全てを引き出してくれるはずです。

菊花賞馬ザッツザプレンティ・・・菊の大輪を見事に咲かせたザッツでしたが、ここ中山では落鉄、出遅れ、引っかかり・・・悔しい経験を何度もしてきました・・・でもそれが血肉になり、紆余曲折を経たからこそ今の地位を築き、変貌をとげ、スーパーステイヤーとして君臨するザッツがここにいます。
JCでは見せられなかった、あの驚異のロングスパート、小回り中山なら昨年のタップダンスのように生かしきることができるはずです・・・今年は中央と地方の既存の壁に風穴を開け、激動の年を全力で走ってきたアンカツ騎手、ザッツとともに到達した夢のグランプリの舞台で今年を派手に締めくくって欲しいです!

ゼンノロブロイ、GIの冠こそありませんが、来年はクリスエスのバトンをがっちりと握っていかなければならない大いなる使命・・・それにはここでグランプリホースとなって堂々と来年の独裁時代の基盤を造りたいところでしょう。
2000がベストの印象ですが、上がり勝負なら中距離の瞬発力が要求されます、その点ではロブロイはスペシャリストです。
連綿と流れる時代、繰り返されてきた世代交代、盛者必衰の理・・・王者クリスエスに突きつけるのはクリスエスを知り尽くしたロブロイをおいて他にありません。

リンカーンも上位陣を丸呑みにするような恐るべき能力を秘める一騎、春は奇病に苦しみましたが、秋を迎え全快すればこの成績は当然の結果です。
ツルマルボーイも後方から睨みを利かせます、GI級を優に越す天下一品の末脚は侮れません。

そして、GI6つの冠を数えるアグネスデジタルだからこそ、これまでの功績を称えたいと思います・・・世界を股にかけたオールラウンダー、最後の聖戦・・・悔いなきように、デジタルらしい走りを見せてほしいです。

さあ、栄えあるグランプリ、この舞台に名を連ねたことに敬意を示しつつ、全ての馬にエールを送ります。
ダービーレグノ、トニービン譲りの末脚を生かせば、アッと言わせるシーンもあります。
ウインブレイズ、安定した力と戦績を誇る馬、オグリキャップに迫った父メジロライアンの願いを込めて、木幡騎手が駆ります。
チャクラ、花開いたステイヤーの血・・・父マヤノトップガンの名を堂々と知らしめた今年、さあ、強豪に思い切ってぶつかります!

ファストタテヤマ、昨年の菊花賞の大外一気を思えば、ここでこそ爆発のときかもしれません。
アクティブバイオも積極的な先行策で活路を切り開いたアルゼンチン共和国杯の再現を狙います。

激動の2003を締めくくるのは一体誰でしょうか・・・。
しかしワタクシとしては、やはりクリスエスの持つあの破壊力を体中で体感させてもらうために、中山に赴くつもりです、そして斜陽に照らされた漆黒の最強王者を笑顔で送り出してあげたいと思います。

コメント