さあ明日は早くも秋のGIの核となる菊花賞、そして秋華賞に繋がるトライアル、中山でセントライト記念、阪神でローズSが行われます。

セントライト記念は例年、菊花賞を狙う関東の精鋭が揃うレースでしたが、今回は春のクラシックを賑わせたこの馬の登場で、固唾を呑んで見守る緊張感ある一戦が楽しめそうです。
コスモバルクが再び中山のターフに戻ってきました。

冷や汗モノの内容だった地元戦・北海優駿でしたが、バルクの特性でもある四輪駆動の走法はやはり芝でこそ生きます。北海優駿の最大の収穫は折り合い面の大きな進境、そして挑む中山2200、強豪ダイワメジャーハイヤーゲームがこぞって来週のオールカマーに矛先を向けたのもバルクには追い風になります、3着以内で菊の大輪に近づくわけですが、ここは1着で力の違いを誇示し、淀の舞台へ堂々と向かって欲しいと思います!

追うのはホオキパウェーブ、ダービーはバルクに次ぐ9着でしたが、完全に体調面でも精神面でもパンとしてきたホオキパバルクにとってなかなかに侮れない相手です。
エスユーグランドもダービーデーの駒草賞では大物の呼び声高いシェルゲームを撃破するなど、マル外らしい能力の高さは見逃せません。

伏兵陣はポップロック、かきつばた賞では強い内容で勝利しています。
ダイワネバダもラジオたんぱ賞のハイペースを4着と踏ん張りとおしたのはさすが三冠牝馬スティルインラブの弟の能力です。
久々ながら、骨折さえなければ春のクラシックを盛り上げたであろうエアシェイディ、高いポテンシャルには要警戒です。
最後にメジロニコラス。極端な戦法ですが、流れが向けば鬼気迫る脚を繰り出してきそうです。

ローズSはオークス1,2着馬ダイワエルシエーロスイープトウショウがいきなり激突します。

まず、エルシエーロ、調教でダービー馬キングカメハメハを突き放す好内容を見せているように、仕上がりは充分、GI馬の風格を漂わせ、仁川で猛烈な本番へのデモが見られそうです。

オークスではスローながらも後方から追い詰めてきたスイープなだけに流れ次第では逆転に期待が高まります。とにかく終いの爆発力に全てを託すスイープ、秋を迎えてパワーアップしている今ならさらに一ランク上の鬼脚を見せてくれるでしょう。

桜花賞2着アズマサンダースもスンナリ流れに乗ってくれば渋太い競馬を見せてきそう、爆発力こそありませんが、粘り腰は脅威です。

後はリンカーンの妹グローリアスデイズ、オークスは大敗でしたが力は確かです、柴原騎手との再コンビも注目です。
オークスでは素晴らしい末脚で6着のマルカフローリアンは兵庫の名手・岩田康騎手を迎え、迫力のファイトで伸びてきそうです。
クロフネの半妹であるミスパスカリが連闘でこの舞台に登場、注目の良血馬でありますし、さあどんなレースを見せてくれるでしょうか。
ステイゴールドの妹のレクレドール、アンカツ騎手が能力を引き出してくれば・・・。
フローラSの覇者・メイショウオスカルにはユタカ騎手、良いペースで行けばサンダース同様、しぶとさが生きます。

さあ大事な大事なこの二戦、結果次第で秋のGI戦線の盛り上がりも違ってきます。とにかくセントライトはバルク健在をより強烈な内容で見せて欲しいし、ローズSは秋華の期待が高まる、女の激闘を期待しています!


さて明日は改めましてセントライト記念。日本競馬史上初の三冠馬としてその名を半世紀以上たった今も燦然と輝かせています。
今はじめて知ったのですが、その頃の三冠レースは今のように皐月賞、日本ダービー、菊花賞ではなく4歳農林水産賞典、東京優駿、京都農林水産賞典だったのですね・・・しかも4歳農林水産賞典は横浜競馬場(!)で行なわれていたのですね。

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