世界に響き渡ったゼンノロブロイの勝利の雄叫び・・・・ここまでの圧勝劇を演じるとは、想像を超えるロブロイの本格化振り、もはや雲の上の存在に思えたえ大先輩シンボリクリスエスとも完全に比肩、クリスエスが達成できなかった秋のチャンピオンロード三冠完全制覇へ、英雄ロブロイ、チェックメイトです!

レースは中団でピタッと折り合い、ペリエ騎手と府中の風を楽しむかのような余裕も感じさせるほど、先に進出したコスモバルクヒシミラクルをロックオンすると、もう手のつけようがない恐るべき破壊力で一気に突き抜け3馬身差の衝撃的勝利、これぞ大横綱の最強競馬、文句無しの日本最強馬ロブロイ、ダービー馬キングカメハメハの引退で、迷走し始めたかに見えた時代を完全に掌握し、新たなロブロイ時代が加速力を増して華やかに栄えていきます!

フランスの若き名手を背に、コスモバルクは今回も強い競馬を見せてくれました。大健闘と呼びたい2着です!・・・しかしロブロイは強かった。向う正面に入るまではやはり行きたがる面を見せましたが、2番手キープでバチッと折り合い、直線でも後続を待って追い出し、一時はポリシーメーカーに差されるも、そこからがバルクの怪物たる所以、差し返して2着を死守しました・・・ルメール騎手も完璧な騎乗でした、が健闘の銀メダルとはいえ、バルクも陣営も悔しさで一杯でしょう、再び五十嵐冬樹騎手と挑むグランプリに全てを懸けて、悲願のGI制覇へドラマは動き出しました!

3着に菊花賞馬デルタブルース。スタートで目も当てられない大きな出遅れ、中団に取り付くもこれではデルタの持ち味は生きない、と嘆息したのですが、なんと直線は見事な差し脚でポリシーメーカーを突き刺して3着、父ダンスインザダークから受け継いだのはスタミナだけではなく、やはりGI級の切れも備わっていたのですね・・・来春が楽しみな快走だったと思います。

4着に下馬評は低かったものの、ポリシーメーカーが頑張りました、直線では勝たれた!と思ったほどの力強い脚、日本で大きな土産を手にして、ヨーロッパで結果を出してくれると思います。
ナリタセンチュリートニービン産駒だけにここは大勝機でしたが、末脚はGI級であることを証明してみせた5着でした。
6着フェニックスリーチは1コーナーでは見たこともないくらい頭を振り回して凄い形相(!)でしたが、その後折り合って健闘しました。

ロブロイの勝利とともに、JCの大きな話題になったのがヒシミラクルのあわや勝利かという4コーナーの手応え、天皇賞・秋ではケヤキの手前でもう角田騎手の手が動いていましたが、今回はなんと直線まで持ったまま、正直、鳥肌が立ちました・・・さすがに直線は後続に飲み込まれ9着でしたが、やはりミラクルは強い、必ず復活する!稀代のミラクルホースの怖さを改めて確認したJCでした。

ハーツクライは10着、ハイアーゲームは12着・・・菊花賞からの巻き返し必至に見えたダービー2,3着馬はまたも轟沈・・・ハーツは最後方からまたも弾けず、ハイアーは左回りで爆発すると思ったのですが・・・本質的な何かが春より足りないということでしょうか・・・。


さあロブロイ、もうワンパンチ足りなかったあのロブロイから完全に脱皮しました、あの競馬なら何が来てももう負ける気はしない、年末のグランプリでグランドスラム達成、そしてクリスエスが見れなかった、次のステージ・・・そう、世界へ力強く船出して欲しいと思います!

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