雨模様になりそうな2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズ・・・それでも雨化粧を纏い、美しく輝く少女が今年も現れます、桜が咲き誇る春に向けて、まず頂点に立つのは・・・。

ファンタジーSは幻想などではないはずです、まぎれもなく強い今年も登場したエンドスウィープ産駒の女王候補・その名はラインクラフトです。
4馬身の衝撃、歴史に名を刻め得る者だけが持つサラブレッドの本質的な強さ、如何ともし難い絶対的な能力の違いを見せ付けたのがファンタジーSの競馬でした。母の父の名はサンデーサイレンス、スピード、機動力を追求した究極的な配合ともいえるライン、今にも力強く花開きそうな桜の蕾には多少の雨も関係ありません!

悲願のGIの冠は娘に託しました、GI2着2回フサイチエアデールの娘ライラプスが今度こそ、その末脚を炸裂させてくれそうです。ファンタジーSでは流れに乗り損ねてレースが終わってしまった感じで本当の実力は隠したまま・・才能の爆発はこの大舞台か、それとも桜の舞台か、サンデーの肌にフレンチデピュティラインとは違い、より強くクラシックを意識した配合、成長力にモノを言わせます。

函館2歳Sの覇者アンブロワーズはWSJSの恩恵で最コンビを熱望していたホワイト騎手の願いが届きました。香港ナンバーワンジョッキーが惚れ込む才能、ポテンシャルは4ヶ月ぶりでも脅威になってきそうです。奇しくも血統はライラプスと同じフレンチサンデー、ここでまず白黒つけて春を望みます。

アドマイヤベガ産駒モンローブロンドは前走、一気にラインに置き去りにされましたが、まだまだこれから、鞍上にアンカツ騎手を迎えて末脚の爆発を目論見ます。
末脚ならこちらも怖いダンスインザダーク産駒リヴァプール、2歳牝馬とは思えない、馬群を突き破る強さを持っている点も脅威です・・・しかしこれまで挙げた5頭、直子はいませんが、母父として父父としてサンデーサイレンスの血がその能力の強大なバックボーンのように入っています、サンデー時代も変遷期を迎えつつあるのかもしれませんね。

渋った馬場を生かして、逆転をもくろむ伏兵たちも決して侮れません。
エーデルワイス賞の覇者カシマフラワー、芝ダート問わないあたり、渋ってもこなしてきそう。
土曜も大活躍の南関東の名手内田博幸騎手のエリモファイナルもここではまだ、ですが将来性充分の好素材。
キャリアとスピードが怖いマイネデセール
負けてられないサンデー産駒ショウナンパントルは距離が延びたほうが良さそうですが。
藤田騎手がなんとも不気味なジェリ産駒ハギノコマチ、渋い馬場でハナは絶対に譲らない構えを見せそうな小池騎手のテイエムチュラサン、穴候補として警戒したいです。
あとは素質高そうなジェダイト、デムーロ騎手が大外で勝負してきそうなキャントンガールも挙げておきましょう。

さあ2歳女王決定戦、あとはエイシンハッピーミラクルコンサートクロユリジョウデアリングハートコスモマーベラスが出走します。

プレ桜花賞と言ってもいい18頭の決戦・・・2歳女王の座に突き進む勢いのラインクラフトを止められる馬はいるのか、焦点はその一点ということになりそうです!


明日はキタノカチドキメモリアル。テスコボーイの生んだ皐月賞・菊花賞の二冠馬です・・・テスコボーイと言うとサクラユタカオートウショウボーイと数々の名馬を生んだ名種牡馬、今で言うサンデーのように絶対的なスピード能力を確実に伝えました。このカチドキもその一頭、オールドファンからは最強馬としても名が挙がるほどの名馬、こういう馬が現れると競馬が面白くなりますね。

コメント