朝日が昇るかのように競馬界の新時代は光とともにやってきます・・・そんな未来を担う16頭の若駒が中山に今年も集結しました。いきなり群雄割拠の大混戦ですが、この混戦を断つ力こそが世代のイニシアチブを握るための何よりの証明になります、さあいでよ2歳王者!朝日杯フューチュリティーSです!

迷いに迷いましたが、まず挙げるのは小牧騎手騎乗のペールギュント、デイリー杯2歳Sの一気の破壊力、前走はスムースバリトンに不覚を取りましたが、渋太く伸びて2着、今回は前の争いが激しくなりそうで、末脚の生かせる流れになりそう、下総の地を震撼させる末脚が拝めそうです。小牧騎手もGI獲りのチャンス、騎乗技術に秀でた実力派、その迫力満点の追いっぷりでここはガッチリ掴み取って欲しいですね。

札幌王者が堂々と中山の地に降り立ちます、アドマイヤベガ産駒のストーミーカフェがスピードにモノを言わせて2歳王者となるか・・・とにかく速いペースで後続を済し崩せる圧倒的な力があるのは魅力です。母の父はレインボウクエストでここを勝つようならクラシックでも強力な存在になってきます、まずはスタート、そして同型多数で四位騎手、どう立ち回るか注目です。

マイネルレコルトはやや間隔の開いた前走は出遅れて流れに乗れず、レース振りから新潟や府中が向きそうな気もしますが、叩かれてセンス抜群の走りが見られそう、新潟2歳Sで問題なく退けているショウナンパントルが2歳女王に輝き、流れは傾いているのかもしれません。新潟復興の機運に乗って、レコルト全開です!

京王杯でインを掬って勝利したスキップジャックメジロライアン久しぶりの大物かも知れません。ライアンの獲れなかったクラシックへ堂々挑む為にも、ここで結果を出してくれば、来年のクラシックを盛り上げる存在になりそうです、唸れ末脚!
デビュー戦のスプリント戦でストーミーカフェを11馬身ちぎっているディープサマー。終わってみれば一番強かったという結果も驚異的な能力の高さを誇るタイキシャトル産駒なだけに充分考えられます。

さあ混戦朝日杯、いわば競馬の甲子園、中山のターフにも魔物がいます、牙を研ぐ伏兵陣です。
高素質馬ヴァーミリアンを完封している九州産馬テイエムヒットベ、ハナ争いは激しそうですが、熊沢騎手で大穴気配です。
エイシンヴァイデンも重賞で4着が続き、評価を落としていますが、デムーロ騎手の手綱で息を吹き返してくれば。

香港で海外100勝、香港国際ジョッキーズ・チャンピオンシップ優勝と波に乗るユタカ騎手、まったくの人気薄のマイネルハーティーですが、それだけに不気味さが漂います。
ローランコングレも裏街道の福島で2連勝してきましたが、阪神JF3着のラインクラフトのように化ける可能性のあるエンドスウィープ産駒なだけに警戒するに越したことはないでしょう。

他にはコパノフウジンセイウンニムカウメジロスパイダーシルクネクサスサクセスドマーニエイシンサリヴァンマルカジークが2歳王者のポストに挑戦してきます。


今週のメモリアルはメイヂヒカリメモリアルです。記念すべき第一回の有馬記念を勝った馬です、もっともその当時は「中山グランプリ」と呼ばれていましたが。戦績を見てもほぼ完璧、他にも菊花賞、天皇賞・春を制覇、脚部不安さえなければセントライトに次ぐ三冠馬として君臨していたはずです。付かぬことですが馬名に「ヂ」がつく馬って珍しいですね・・・なんて言ってみたり♪



最後に今日、こんにちの日本競馬の基礎を根底から作り上げた大種牡馬と言っていいでしょう・・・ノーザンテーストが永眠しました。33歳、馬としては大往生といえるでしょう。数々のチャンピオンホースを送り出し、リーディングは11年連続、最強のスーパーサイアーでした・・・それでも種牡馬を引退して悠々と風と戯れながら余生を過ごすことができ、幸せな馬生だったと思います・・・お疲れさまノーザンテースト、合掌・・・。

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