131回目の天皇賞はまさに戦国時代突入を告げるかのような大混戦・・・秋三冠を達成し、昨年の年度代表馬に輝いたゼンノロブロイが早々と回避を決め込み、タップダンスシチーデルタブルースといったGIホースも軒並み回避、一体誰が春の盾をその頭上に掲げることになるのか・・・全く予測がつきません!

悩みに悩んだ末、まず長距離界の新星アイポッパーを最初に取り上げます。サンデーサイレンスの肌にサッカーボーイ、まさにステイヤー中のステイヤーとして生まれてきたアイポッパー、遂に淀の最高の舞台を踏みしめます。
前走は最後にマイソールサウンドの地力に屈しましたが、6戦パーフェクト連対を誇る淀ならそうはいきません、父譲りの栗毛の馬体を躍らせて、直線、スーパーゴールを見せて盾を強奪して欲しいです!

全てはこの日のために・・・4つ目のGIの冠を狙うミラクルホース・ヒシミラクルが、最強のステイヤー、ライスシャワーの蹄跡をたどるように再び春の淀に帰ってきました。
昨年の秋はJCを始め、あわや勝利かという鳥肌の立つような見せ場を何度も演出、やはり一時は最強の座を手にしたスーパーホースです。前走の京都記念は60キロの酷量を克服しての3着、奇跡のスーパーエンジンは充分に温まっています!

ユタカ騎手がチャンスを窺うアドマイヤグルーヴ、エリザベス女王杯連覇の実績を引っさげて牡馬の壁をその末脚で打ち破ります!大阪杯は「想定内」の試走の4着、叩いて本番に照準ピタリで、さあ気楽な支持でユタカ騎手の手綱が唸りを上げます。
ロブロイタップがいないのなら、有馬記念3着シルクフェイマスの絶好の勝機という見方もできます。GIの勲章がどうしても欲しいマーベラスサンデーの最高傑作、ただ雨は降ってほしくないですね。

さらにデルタを菊花賞馬に導いた岩田康騎手がその前年の菊花賞馬ザッツザプレンティとコンビを組むのも大注目ですね、屈腱炎を癒して、苦い思い出のある淀の3200、世紀のロングスパートをもう一度決めて欲しいですね。
リンカーンは昨年の1番人気、復活の狼煙が上がった前走、リンカーンの本当の潜在能力が引き出されれば・・・逆襲の戴冠のシーンも。

雨予報は嬉しい援護射撃になりそうなマカイビーディーヴァ、前走は完全な一叩きで、メルボルンC連覇は並みの馬にできる芸当ではありません、ホーリックスの再来、いやそれ以上といわれる豪州の怪物女王が淀の地でベールを脱ぎ捨てる可能性は充分、世界の世界たる所以を見せ付けられる恐怖があります!

後は隠れた腕達者・武士沢騎手の名を上げる為にも、トウショウナイトにはいいところを見せて欲しいです。
ユキノサンロイヤルは大混戦なら割って出て来る可能性も、キャリアに裏打ちされた頼もしい末脚があります。
ハイアーゲームも停滞気味の近況を打破したいところ。
サンライズペガサスはスローの瞬発力勝負になれば、幸騎手とも手が合います。
マイソールサウンド、阪神大賞典のように、渋太さを生かす展開になれば。
末脚に賭けるハーツクライ、嵌れば大爆発する危険性をはらむダービー2着馬です。
ビッグゴールドイングランディーレの如く大逃げを打つと・・・展開利だけでオープンは連勝できません。

春の盾奪取へ、他にはアクティブバイオチャクラスズカマンボブリットレーンが淀の3200mに敢然と挑みます!

さあ、淀を舞台に今年も織り成される戦国絵巻、今年も昨年のような大地が振動するかのような衝撃を味わうのか・・・それぞれの思い、思惑が絡み合うマラソンレース、最後には盾への思いが誰よりも強く熱い者が勝つのかもしれません!

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