アンカツ騎手のファイトに応えて、一間歩ずつ差を詰めてきたのはまぎれもない緑の勝負服、スズカマンボでした・・・中団でじっと脚を溜めて、直線鮮やかにインを掬う好内容。アンカツ騎手の神業のような好騎乗に導かれたとはいえ、13番人気のマンボが春の盾を奪うとは・・・。

確かに混沌に混沌を極めた史上稀に見る大混戦、レースの流れを掌握したものが勝者になるというイメージはありましたが・・・やはり今年に入って冴えなかったアンカツ騎手が、そしてクラシックで好走しながらも相応の評価を得られなかったマンボが一番春の盾へ熱く強い思いを抱いていたということだと思います。
中距離限定のイメージがありましたが、まさにこれを払拭したマンボキングマンボの肌にサンデーサイレンスという血統は背景はまさに世界一といってもいいクオリティを持つことを、自らの末脚で証明して見せました・・・マンボ、恐れ入りました!

2着にはなんと積極的なレースをしたビッグゴールドがあわや大金星かという驚異の粘りこみ、1コーナーでシルクフェイマスにハナを譲りましたが、落ち着いて追走、バテたフェイマスを一気に交わすと、完全な独走状態、昨年のイングランディーレがフラッシュバックしました・・・最後はマンボに捕まりましたが、堂々の2着・・・昨年夏にはダート戦を使うなど活躍の場を暗中模索していたゴールドなだけに、競走馬に突然雷鳴のように訪れる転機の因果というものを考えてしまいますね・・・。

3着に期待のアイポッパー、スタートで僅かに出遅れ、それでも流れに乗ってリズムを崩さずに走ってきました・・・ただやはりGIを勝つにはこれという武器がないと、スズカがインから弾けたように、強烈な決め手がないと難しいのかもしれません・・・しかしまだまだ重賞も勝っていないアイポッパー、これからが本番です!

大接戦の4着には人馬ともGI初挑戦だった武士沢騎手のトウショウナイト、春の盾の舞台にも臆さずに最後も存在感をみせる脚、この馬も武士沢騎手も若いだけにこれからが本当に楽しみ、まずは重賞をガッチリ奪い取って、秋、そして来年、ここでこのコンビが見られるといいですね。
5着はハーツクライ、今日も後方からレースを進めましたが、昨年秋の大ブレーキを思えばこの結果は上々、近いうちにGIの舞台で魂を揺さぶる末脚を見せてくれるでしょう。

今年も最終的には1番人気に支持されたリンカーンでしたが、やはり折り合いに不安があるリンカーン、後方で折り合いに専念しましたが、その分積極的にに打って出れないジレンマ・・・6着でした。
マカイビーディーヴァは最後はいい脚で迫ってきましたが7着、ガラリいっぺんとは行きませんでしたが、まずまずのレースを見せたのではないでしょうか。

ミラクルは起きず・・・ヒシミラクルは一周目のスタンド前から凄い気合、その分折り合いを欠いてしまい、直線は余力なしの16着・・・ミラクルのエンジンは温まりすぎていたということでしょうか、それでも今のミラクルなら、中距離のほうがいい感じがします、宝塚記念、ミラクルホースと呼ばれる理由を証明してくれるはずです!

宝塚記念では現役最強馬のゼンノロブロイが世界への壮行レースをするべく、ターフに帰ってきます。実質ナンバー2のタップダンスシチーも復帰してきて、チャンピオンホースとなったスズカマンボにはいきなり試練、しかし古馬戦線はこの大波乱を受けてヒートアップしていきそうな予感、宝塚が楽しみになってきました!


ダービートライアルの青葉賞はダンツキッチョウがきわどく勝利をもぎ取りました。スローペースを3番手追走で直線、ガツンとは弾けませんでしたが、ジリジリと力強く、渋太く伸びてきました。次は怪物王者ディープインパクトが相手になりますが、しぶとさを生かしてどこまで食い下がれるか・・・。

2着にはキングヘイロー産駒のニシノドコマデモ、強烈な脚は魅力的でダービーでの再爆発が楽しみです。
3着ブレーヴハートは折り合いもついて、ローエングリンの弟という良血らしく結果を出してきました。


また京都の端午Sはダートでも衝撃が走りました、ディープと同じ金子オーナー所有のカネヒキリが9馬身の圧勝!虐殺的な力の差を見せ付けました。これは3歳ダートGIは総獲り?ジャパンダートダービーでも同じような光景が見られるのでしょうか。フジキセキ産駒からも遂に怪物が現れました!

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