この衝撃と戦慄をどんな言葉で表現すればいいのでしょう・・・しかしひとつだけ言えることは一競馬ファンとしてディープインパクトという優駿にに出会えた幸せを強く噛み締めているということです・・・ありがとう、ディープ・・・。

皐月賞ほどではありませんでしたが、今回もソロッという感じのスタートで出遅れを喫してしまいます、しかし、鞍上のユタカ騎手と会話をするように折り合ったディープ、インコースをじっくり追走、外に出すタイミングを計ります・・・勝負所であっという間に外に出たディープ、そこでまず最初の衝撃波、強烈なマクリ脚で前を行く優駿たちを一気に呑み込みます、そして直線、仕上げとばかりの恐るべき第二波の衝撃波、波動砲のような末脚を繰り出して、5馬身差の圧勝!・・・衝撃と戦慄でしばし呆然とするような怪物競馬・・・まさにナリタブライアンの蹄跡をなぞり、それを越えるかのような競馬でした!
ユタカ騎手が二本指を掲げ「これで三冠に向けて視界良し!」となったわけですが、競走馬としての限界点を超越するような競馬だっただけにとにかく、とにかく無事で・・・そして夏を無事に過ごして、神聖な淀の舞台に帰ってきて欲しいと思います!

勝負師・佐藤哲三騎手が完璧な騎乗、経済コースをまわって、ディープの末脚迎撃体制を作ったインティライミでしたが、怪物はあっという間に5馬身の差をつけ、ゴールに飛び込んでいました・・・。
しかしまだまだ完成はこれからのインティ、菊の季節を迎える頃までディープとの差を詰めていきそうな雰囲気もあります、シーザリオに続いて、今週もスペシャルウィーク産駒の高いポテンシャルを強く認識させられる結果になりました。

3着は後方から追い上げて3着争いを制したシックスセンス、皐月賞2着はフロックではありませんでした!ディープの後ろで虎視眈々も一瞬にして離されてしまいましたが・・・骨折明けの四位騎手もさすがでした。

4着はアドマイヤフジ、父アドマイヤベガ譲りの末脚が生きました。父を越えることはできませんでしたが、ベガも天で頼もしい息子の走りを見たことでしょう。
マイネルレコルトはスタートで後手、最後方まで下がりましたが、やはりここからが2歳王者、5着まで追い上げたのはまぎれもない実力です。

ローゼンクロイツは8着、府中で末脚が期待されましたが・・・。
ダンツキッチョウは先行したものの、粘れず13着と大敗・・・速いペースに巻き込まれたところもあるのでしょうか・・・。

72回目のダービーが幕を閉じ、また73回目のダービーへ、時は動き出します・・・また今年のような衝撃を体感できることを夢見て、また1年、この競馬の祭典を待つことにします・・・ただ、今はしばらく今日の凄まじかった衝撃の世界を思い返しながら、陶酔していたいですね・・・。


金鯱賞はタップダンスシチーが逃げ切り完勝!8歳を迎えたタップですが、33秒台の末脚を叩き込むなど衰えどころか進化さえ感じます!さあ宝塚記念でのゼンノロブロイコスモバルクとの再対決へ!そして遙かなる凱旋門へ今年もタップが動き出しました。

2着は決め手を見せたヴィータローザが混戦を制しました。アンカツ騎手の手綱も冴えましたね。
3着にシルクフェイマス、今回は落ち着いて競馬ができましたが、決め手の差で屈した感じ・・・。

アドマイヤグルーヴはこのスローでは持ち味が生きませんでした。せめて平均ペースの流れがあれば・・・ここに来てまたも牡馬の壁が立ちはだかりますが、宝塚で鬱憤を晴らす末脚が見たいですね。

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