中山の坂を重戦車のような破壊力で叩き壊したサイレントウィットネス、それはまさしく世界最強スプリンターの称号をほしいままにする英雄そのものでした!もう10月なのに残暑という言葉が口をついてでるような暑い一日、サイレントウィットネスがスプリンターズSを制しました!

ハナは譲らないとばかりに日本の快速王カルストンライトオが速いペースでレースを引っ張りますが、そのペースを3番手で虎視眈々、世界最強スプリンターはこれまで自身が繰り返してきた勝利の方程式を中山の直線にぶつけるだけでした。それにしても豪快・・・物凄いパワーで島国日本を征服しました。
香港の英雄の最高のパフォーマンスを拝むことができ、日本の一ファンとして素直に感動しました!

惜しくも届かなかったデュランダル、9ヶ月の休み明けとはいえ、直線一気に全てを懸けるデュランダルの競馬は100%できました。アジアの大きな盾が日本のスプリント王者の誇るローランの名剣の斬撃を弾き返したという結果です・・・。しかし前人未到の3連覇のかかるマイルCSに向けては好スタートといえそうですし、斬れ味に鈍りは無し、もう一度淀のターフを切り裂くシーンを拝みたいですね!

3着はアドマイヤマックス、最後は春のスプリント王者らしい確実な脚で突っ込んできました。右回りでも結果を出せたのは大きな収穫、これで臆することなく淀のマイル戦に矛先を向けられます!

4着マルカキセキはサイレントウィットネスを追いかけてGIでも堂々戦いました、やはり次代のエースになれる才能を感じますしね。
5着は海外経験を無駄にはしなかった、キーンランドスワンでした。

プレシャスカフェは8着ですが、どうもノドの疾患が見受けられるようで、大スランプの謎が氷解・・・本当なら上位陣とも互角にやれるはずの馬、しっかり直して欲しいですね。
ケープオブグッドホープは中団から見せ場なく終わってしまいました。

それにしてもアジア最強の座を懸けて、そして国の威信を懸けてぶつかり合った直線は本当に見応えがありました・・・これぞ競馬!我らが日本のエース・デュランダルは敗れてしまいましたが、この競馬を見ると香港馬、そして日本馬が当たり前のように世界の頂点に立つシーンも想像に難くないと言えるかもしれません。


阪神のシリウスSはブルーコンコルドが快勝、手応え的に微妙な感じもありましたが、やはり地力が違うところを見せ付けて、さあGI・JBCスプリント、今年は名古屋競馬場、大得意の1400mで行なわれることもコンコルドにとってはラッキーな巡り合わせと言えますね。

2着は100万を勝ったばかりのミッキーベルが踏ん張りました。
注目のマイネルモルゲンは最後は実力馬の意地を見せた3着、ですが、ダートはこなす程度という印象ですね・・・。


土曜の札幌ではクラシックへ注目の札幌2歳S、アドマイヤムーンが勝負所での強烈なマクリ、直線でも他の12頭を引き連れて突き放して完全勝利、これは来春が非常に楽しみになってきました!
本田騎手もテイエムオーシャン以来、久々にクラシックへ手応えを感じる素質馬に出会いましたね。

2着は直線インから抜群の伸び、ディープエアーが入線、タイキシャトル産駒でいい決め手がありますね。
3着モエレジーニアスは直線で併せて、再び盛り返したように自力の高さを感じました。

マツリダゴッホはアドマイヤムーンを煽るように勝負所で襲い掛かってきたのですが、直線ピタリと止まってしまいました・・・6着。
フラムドパシオンは後方からいいところ無く・・・それでも血統も優秀なので長い目で見たいですね、こちらは9着でした。

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