伝統に彩られた淀の3000m、ディープインパクトらしい衝撃的な末脚と共に歴史的瞬間が訪れました。皇帝シンボリルドルフの蹄跡をなぞらえるかのように、英雄ディープインパクトが菊花賞制覇、21年ぶりに無敗の三冠馬が誕生しました!

最後の一冠は決して楽な内容ではありませんでした、生涯最高のスタートを切ったディープでしたが、いきなり勝負所を迎える一周目の4コーナーからゴール板まではディープの真面目さが裏目に出るかの様に思いっきり掛かってしまいました・・・ユタカ騎手が長身を折り曲げてなんとかなだめようとするシーンは、今考えても恐怖のシーンでしたが、向う正面で折り合うとあとはいつものディープインパクト、それでもユタカ騎手、これぞ天才の騎乗、最後までじっくり溜めて一周目で失ったスタミナを取り戻すと、衝撃の末脚を見事に引き出し、完璧にレースを掌握したアドマイヤジャパンを渾身の破壊力で一刀両断、競馬界最高の栄誉を摘み取りました。
英雄と天才が織り成した、最高の菊絵巻・・・ まずはこの歴史的瞬間に立ち会えたことをかみ締めて、歴史的名馬を目の当たりにしていることを一ファンとして誇りに思いたいです・・・ディープインパクト、生まれてきてくれてありがとう!

競馬界最強の英雄に対抗するため、2番手からの超積極策、最高の競馬、最高の騎乗で立ち向かったアドマイヤジャパンでしたが、それでも恐るべきターフの衝撃派に呑み込まれてしまいました・・・しかしさすが横山典騎手、敢然と先頭に立ったシーンは冷や汗ものでしたし、ジャパンの強さを120%引き出す好騎乗、そして3着以下を4馬身突き放した内容はほかでもなくジャパンの能力がなせる業だったと思います。

3着ローゼンクロイツは前々でスムーズに流れに乗ってきました、離されはしたもののアンカツ騎手も思い描いていたレースができたのではないでしょうか。
4着に敗れたシックスセンスはスタートで後手を踏んだことで、流れに乗れなかった感じ・・・唯一別路線組で掲示板に乗った5着フサイチアウステルは先行して結果を出してきたように、やはり力量は確かな馬ですね。

さあ、ディープ、次はJCか有馬記念、ゼンノロブロイ、タップダンスシチーら古馬の戦いが待っています。
21年前の無敗の三冠馬シンボリルドルフは次のJCで古馬との初対決で辛酸をなめているように、相手は一気に強くなりますが、「ディープの競馬」ができれば今日と同じ衝撃の世界が待っているに違いありません・・・そして夢は海の外へ、大きく限りなく広がっていきます!


富士Sはウインラディウスがマイル界の重鎮ぶりを見せ付けるような豪脚で勝利!成績の波の激しいラディウスですが、好走が続いていい感じでマイルCSへ向えます!

先行した2着のタニノマティーニは交わされても差し返そうとする根性を見せる大奮闘、頑張りました。
3着にキネティクス、確実な末脚を使いましたが・・・。

期待したマイネルレコルトは最後方から6着・・・爆発力があるタイプではないので、春のように前々で勝負したほうがいいのかもしれませんね・・・。

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