<皐月賞回顧>
1着メイショウサムソン 石橋守
2着ドリームパスポート 高田潤
3着フサイチジャンク 岩田康誠
4着アドマイヤムーン 武豊
5着フサイチリシャール 福永祐一
6着サクラメガワンダー 内田博幸

☆これぞ円熟のベテラン、いぶし銀の味!そして逞しいオペラハウス産駒のスタミナとパワー!石橋守騎手が見事に正攻法でメイショウサムソンを皐月賞馬に導き、またサムソンも石橋守騎手をクラシックジョッキーの座に導きました。
道中は5番手から「あ、これはいいわぁ」と声が出るほど完璧な折り合い、やや重めの馬場を伸びやかに走ります。そして直線、早めに抜け出したフサイチリシャールをパワーでねじ伏せると、栄光のゴールへまっしぐら、500キロを越える馬体を躍動させる様はまさに重戦車のサムソン、ダービーに向けて、また新しいタイプのヒーローが誕生しました!

きさらぎ賞同様、持ち前の切れ味でサムソンに迫ったドリームパスポートでしたが、今回は相手が一枚上でした・・・ただ重い馬場の影響もありますし、差は僅か・・・晴天の霹靂的に手綱を託された高田騎手でしたが、インでじっくりと溜めて最後の切れを生かした好騎乗だったと思います。ダービーでもその手綱を握って欲しいと思います!

フサイチジャンクはやはり後ろから睨みを利かせるアドマイヤムーンを意識しながらの競馬、それだけに前を楽させてしまった感もありますが、今日も猫科の動物のように直線は猛然と追い上げてきました。気持ちを切り替えて次はダービー、府中の2400はこの馬にとっていい条件になると思います。

アドマイヤムーンは後方に下げて、じっくり戦況を見つめるユタカ騎手らしい戦法でしたが、やはりキレを封印される馬場、最後はこちらも爆発的な追い込み脚でしたが、及ばず。ダービーより皐月賞向きのイメージがあったので残念でしたが、折り合い的な不安は皆無ですし、ダービーでも当然有力になってきます。

フサイチリシャールは仕掛けを我慢して弾け切れなかった前走を踏まえた早め先頭策でしたが、一気にサムソンら後続に捕まりました、ただ力は発揮しましたし、NHKマイルカップに向けては手応えをつかみました。ただダービーとなると・・・距離的な不安もありますし、想像を超える厳しさを伴うローテ、陣営は慎重に決断して欲しいと思います。
サクラメガワンダーはムーンの更に後ろから、最後は必至に食らいついてきましたが・・・戦法に融通性のない現状ではここまででしょうか。

さあ最初の一冠目が終わって、さあダービーとなるわけですが、今年はこの結果を受けて、更に混戦、混沌が続いたまま競馬界の頂点を迎えることになりそうな雲行き、それでも勝ったサムソンは2400でまだまだ本質的な強さが際立ちそうですし、二冠の可能性も充分でしょう。とりあえずはベテランの悲願成就、清々しく、感動的な皐月賞でした!

コメント