<日本ダービー展望>
☆メイショウサムソン☆
欧州から沸きいずる重厚な血脈が、今、極東の島国の競馬界の頂点を呑み込もうとしています。かの世紀末覇王テイエムオペラオート同じ凱旋門賞馬オペラハウスを父に持つメイショウサムソン。雨模様の重い馬場になればなるほどその類まれなるパワーで東京の坂を先頭で駆け上がって来るシーンが浮かびます。
そして22年目のベテラン、石橋守騎手の悲願達成の瞬間・・・感動的なダービーになることでしょう。パワーで押し切れ!サムソン!

☆アドマイヤムーン☆
切れという点においては他の追随を許さないアドマイヤムーン、府中の長い直線を味方に、前を行くであろうサムソンに襲い掛かってきます。
スピード志向のエンドスウィープを父に持つだけに2400の距離がかぎになってきそうですが。そこはダービー4勝、ユタカ騎手の手綱が冴え渡るはず、逆転のダービー制覇成るか。

☆フサイチジャンク☆
サンデーサイレンスのラストクロップ、三冠馬ディープインパクトから最後のバトンを託されたのがこのフサイチジャンクでしょう。
距離が伸びたほうが持ち味が生きそうなイメージもありますし、サンデー生き写しのような風貌がその受け継がれたポテンシャルの高さを如実に現しています。岩田康騎手も一気にダービージョッキーへ腕を撫します!

☆アドマイヤメイン☆
こちらもサンデーが最後に送り込む、栗色の逃亡者アドマイヤメイン。同じスタイルで時代を創ったサンデーの傑作サイレンススズカに似たイメージ、図らずもラストダービーに送り込まれてきたことは決して偶然ではないことのような気がします。
逃げてどこまで、ですが前半1000m60秒のペースは並みの馬では止まるラップですが直線更に一伸び・・・大いなるドラマが待っているのかもしれません。

骨折明けの京都新聞杯は消化不良の5着でしたが、デビュー戦はディープインパクトの影がちらつくほどの快勝だったマルカシェンク、ダービー馬になりえる素質は確実にあると思っています。
トーホウアランも奥手な印象ですが、この舞台で見せ場を作れば俄然秋が楽しみになってきます。
フサイチリシャールはやはり距離的な問題と疲れが心配の種、2歳王者の意地は見せて欲しいのですが。
広い東京コースでそのポテンシャルが最大限に生きそうなサクラメガワンダー。内田博騎手の手綱、大舞台で一発を狙います。
ドリームパスポートもマイル〜中距離志向のフジキセキ産駒、とはいえ、皐月賞で見せたパフォーマンスは世代上位は明らかですし、栄冠をつかめる位置にいる馬だと思っています。

さあ、競馬界の頂点へ、全ての馬にチャンスがあります73回目の東京優駿。
朝日杯2着スーパーホーネット、若い川田騎手、無欲の差込みが決まるでしょうか。NHKマイルの覇者ロジックは故障で出られなかった父アグネスタキオンの無念も胸に夢の舞台へ。
抽選で滑り込んできた強運パッシングマーク。
リンシパルを勝ったヴィクトリーラン、勝ちっぷりには大物感がありました。
安定感充分のアペリティフ、この相手でどこまで食い下がれるか。ダービー馬はダービー馬から10年のときを越えてトップオブツヨシ。
関東唯一の砦ジャリスコライト、良化気配で注目です。こちらも抽選をかいくぐったナイアガラ、ディープの池江郎厩舎で勢いに乗ります。エイシンテンリューもサンデー産駒、最後に伏兵中の伏兵のサプライズはあるでしょうか。

さあ、73回目の日本ダービー、近年稀に見る大混戦、しかし近年稀に見る名勝負が展開される予感もじわじわと漂ってきました!

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