さあ明日は早くも秋のGIの核となる菊花賞、そして秋華賞に繋がるトライアル、中山でセントライト記念、阪神でローズSが行われます。

セントライト記念は例年、菊花賞を狙う関東の精鋭が揃うレースでしたが、今回は春のクラシックを賑わせたこの馬の登場で、固唾を呑んで見守る緊張感ある一戦が楽しめそうです。
コスモバルクが再び中山のターフに戻ってきました。

冷や汗モノの内容だった地元戦・北海優駿でしたが、バルクの特性でもある四輪駆動の走法はやはり芝でこそ生きます。北海優駿の最大の収穫は折り合い面の大きな進境、そして挑む中山2200、強豪ダイワメジャーハイヤーゲームがこぞって来週のオールカマーに矛先を向けたのもバルクには追い風になります、3着以内で菊の大輪に近づくわけですが、ここは1着で力の違いを誇示し、淀の舞台へ堂々と向かって欲しいと思います!

追うのはホオキパウェーブ、ダービーはバルクに次ぐ9着でしたが、完全に体調面でも精神面でもパンとしてきたホオキパバルクにとってなかなかに侮れない相手です。
エスユーグランドもダービーデーの駒草賞では大物の呼び声高いシェルゲームを撃破するなど、マル外らしい能力の高さは見逃せません。

伏兵陣はポップロック、かきつばた賞では強い内容で勝利しています。
ダイワネバダもラジオたんぱ賞のハイペースを4着と踏ん張りとおしたのはさすが三冠牝馬スティルインラブの弟の能力です。
久々ながら、骨折さえなければ春のクラシックを盛り上げたであろうエアシェイディ、高いポテンシャルには要警戒です。
最後にメジロニコラス。極端な戦法ですが、流れが向けば鬼気迫る脚を繰り出してきそうです。

ローズSはオークス1,2着馬ダイワエルシエーロスイープトウショウがいきなり激突します。

まず、エルシエーロ、調教でダービー馬キングカメハメハを突き放す好内容を見せているように、仕上がりは充分、GI馬の風格を漂わせ、仁川で猛烈な本番へのデモが見られそうです。

オークスではスローながらも後方から追い詰めてきたスイープなだけに流れ次第では逆転に期待が高まります。とにかく終いの爆発力に全てを託すスイープ、秋を迎えてパワーアップしている今ならさらに一ランク上の鬼脚を見せてくれるでしょう。

桜花賞2着アズマサンダースもスンナリ流れに乗ってくれば渋太い競馬を見せてきそう、爆発力こそありませんが、粘り腰は脅威です。

後はリンカーンの妹グローリアスデイズ、オークスは大敗でしたが力は確かです、柴原騎手との再コンビも注目です。
オークスでは素晴らしい末脚で6着のマルカフローリアンは兵庫の名手・岩田康騎手を迎え、迫力のファイトで伸びてきそうです。
クロフネの半妹であるミスパスカリが連闘でこの舞台に登場、注目の良血馬でありますし、さあどんなレースを見せてくれるでしょうか。
ステイゴールドの妹のレクレドール、アンカツ騎手が能力を引き出してくれば・・・。
フローラSの覇者・メイショウオスカルにはユタカ騎手、良いペースで行けばサンダース同様、しぶとさが生きます。

さあ大事な大事なこの二戦、結果次第で秋のGI戦線の盛り上がりも違ってきます。とにかくセントライトはバルク健在をより強烈な内容で見せて欲しいし、ローズSは秋華の期待が高まる、女の激闘を期待しています!


さて明日は改めましてセントライト記念。日本競馬史上初の三冠馬としてその名を半世紀以上たった今も燦然と輝かせています。
今はじめて知ったのですが、その頃の三冠レースは今のように皐月賞、日本ダービー、菊花賞ではなく4歳農林水産賞典、東京優駿、京都農林水産賞典だったのですね・・・しかも4歳農林水産賞典は横浜競馬場(!)で行なわれていたのですね。
今週から三連単の全国発売と同時に秋競馬が開幕!有馬記念まであっという間の楽しい秋がやってくるわけです。まず最初の日曜の重賞は中山で京成杯オータムハンデ、そして阪神ではセントウルSが行なわれます。

京成杯オータムハンデは9頭と寂しい頭数になってしまいましたが、先週のマイネルレコルトコスモヴァレンチ(骨折残念・・・)に続けとばかりにマイネルの先輩たち3騎が登場、マイネル三銃士とでも呼びたくなってしまう、今後のマイネル軍団とマイル界を支えるであろう3騎です。

まず、マイネルソロモン。かつてはダービーの最終兵器とまで評されながら、きついいカン性が災いして、溢れる能力をスポイルし続けてきましたが、最近は末脚が際立ち、本格化も見えてきました。手の合う後藤騎手をマイネルモルゲンに奪われた形は悔しいのですが、この秋はマイル界のエースに君臨して欲しい馬です。

そして後藤騎手を射止めたマイネルモルゲン。春のダービー卿CTではソロモンを封印して勝利していますが、夏に好調だったソロモンとまず雌雄を決して、大きな舞台を狙いたいですね。

マイネルゼストは実績的にはまだでも、強い先輩と今回戦って大きくなっていきそう。あわよくば金星と行きたいところです。
伏兵陣はシャイニンルビー、夏の重賞ではいいところがありませんでしたが、能力はあるだけに巻き返しに期待です。
ミスキャストもまだまだ見限りたくない超良血、ここでの好走を機に遅かろうとも開花して欲しいです。
夏の上がり馬ではメジャーカフェ、勝ち味に遅かったのですが、ようやく1000万突破、もともと期待の大きかったメジャーなだけに飛躍のシーンがありそうですよ。


阪神ではさあ、次はスプリンターズS!と身が引き締まる事実上の最終予選。高松宮記念馬サニングデールが登場、夏は函館でコケてしまいましたが、もう失態を演じられません、堂々と最終デモ、そしてスプリント春秋制覇でスプリント王の地位を確立、強固なものにしたいところでしょう。

夏の間、小倉で凌ぎを削ってきた面々がチャンピオンに襲い掛かります、まずゴールデンキャスト。前走こそ不発に終わってしまいましたが、大気大器と騒がれた逸材、そのキャストがスプリントに照準を定め、軌道に乗り始めました。ユタカ騎手ともコンビ再結成、2歳時のききょうSのように、戦慄を覚えるような快勝を期待しています。

さらに春にシルクロードSを勝ったキーンランドスワンも怖い存在、何より切れる脚がありますし、インから突き抜けてきそうです。
フレッシュなサクラバクシンオー3歳娘・チリエージェもこの相手に互角に立ち回るようなら面白いです。メルシーステージとのコンビが懐かしい河北騎手もチャンスを掴んで、GIに行きたいところでしょう。

こちらもキャスト同様、頭角を現してきたスプリントでヒューマ、小倉での経験を生かしてくれば・・・。
アンカツ騎手を配してきたドリームカムカムも時計面で見劣りません。
前走、まとめて人気馬を粉砕した脚が見事としか言いようがなかったフサイチオーレも虎視眈々、赤木騎手がなんとも頼もしいです。


さて明日はヒカリデュールメモリアル。大井、名古屋で燻っていた一介の馬・・・しかも少しだけアングロアラブの血が入っているいわゆる「サラ系」・・・しかし中央の晴れ舞台で大活躍!という絵に書いたようなサクセスストーリー、こんな馬が天皇賞はおろか、世界の強豪の集うジャパンカップでアワヤの好走、そして有馬記念を制してしまうのですから、たまりませんねぇ♪
明日は朝日CC、毎年、盾を狙うメンバーが集うレースですが、今年は一味違う感じです。
なんといっても菊花賞を最大目標に登場するオペラシチーが最大の目玉、夏の小倉でも浅いキャリアながら古馬を粉砕し、ポテンシャルの高さを見せ付けました、そして今回が本当の試金石、バリバリのオープン馬を相手にどんな競馬をするか、そしてそこから菊の香りが漂ってくるのでしょうか!

古馬のオープン馬として堂々と胸を貸してくるのが、皐月賞馬ノーリーズンでしょう、1年5ヶ月ぶりの競馬で、まずは無事に・・・というのが本音かも知れませんが、かつてはタニノギムレットを倒し、シンボリクリスエスとも好勝負をを演じたノーリーズン、いきなりクラシックホースの実力で新星をねじ伏せてもおかしくありません。

あとは今年のクラシックロードで健闘しているダービー5着のスズカマンボも力はあります。こちらも菊への布石になるか注目です。
エイシンチャンプも春は脇役に甘んじてしまいましたが、差しの競馬を徹底し、この秋に成果が見られそうな予感もします。
カナハラドラゴンは久しぶりですが、この距離では上位レベルを誇る馬です。
最後にヴィータローザ、兄のように息長く戦い続けて欲しいですね。

ダービー馬キングカメハメハがダービー直後から盾奪取を表明し、皐月賞馬ダイワメジャーも盾に照準、主役不在、混沌とした菊戦線に突如現れたスターになれるかオペラシチー。ちなみにこのオペラは新馬戦快勝時にもこの日記で取り上げたので、まさに期待通り、いや期待以上で嬉しいです!このまま菊まで無傷で突き進んで欲しい!
明日は新潟、小倉で2歳S、長くそして暑かった夏競馬、遂にオーラス、トリは未来の競馬界を担う若駒たちが務めます。

まず新潟2歳S、2連勝でここに挑むマイネルレコルトが中心でしょう。ダリア賞では小倉でレコードを出しているツルマルオトメを横綱相撲であっさり交わして完勝、現時点の完成度は相当なものですし、ここでの結果次第ではクラシックも充分に意識できそうな逸材です。

小倉で大物感充分の勝利を飾ったスペシャルウィーク産駒のインティライミもどういう競馬を見せるか興味深いところ、期待通りの大物がなかなか出ないスペシャルの仔ですが、堂々代表産駒に名乗りを上げて欲しいです。

新潟マイルの勝ち鞍があるショウナンパントルも見逃せない存在です。サンデーサイレンス産駒で陣営は牝馬クラシックから逆算したローテを描いています。

あとはエルコンドルパサー産駒のアイルラヴァゲインにグラスワンダー産駒のエイシンハッピーフェリシアと歴史に残る3強の産駒がと集う、ファンにとってはたまらないレース。スペシャルの仔はほかにもスムースバリトンがいます。
99年の年度代表馬を最後まで争った3騎、時を越えて新潟を舞台に産駒が決着をつけます!


さて、小倉のほうはエイシンヴァイデンが能力的にも完成度的にも一枚も二枚も抜けている印象。フェニックス賞の輝かしい未来が約束されたかのような圧勝劇には驚かされました。ここは栄光への通過点といわんばかりの勝利が期待できそうです!

鞍上にユタカ騎手を配してきたツルマルオトメも父タイキシャトルから豊かなスピード能力を受け継いでいて、スプリントではかなり上のほうにいけそうな素材です。

そのオトメの出したレコードを塗り替えたマイネルラヴコスモフォーチュン。デビュー戦を圧勝した同じラヴ娘のコスモヴァレンチともども速さでは引けをとりません。

あとはアンカツ騎手の駆るフラワリングバンク
スピード競馬にも楽々対応しているフレンチデピュティ産駒のマルカフレンチも警戒しておきます。


さて、明日はアサカオーメモリアル。GI級の勲章は菊花賞のひとつだけなのですが、マーチスタケシバオーと伝説に残る三強時代を築いた名馬であります。
やはり一頭独裁や二頭が抜きん出た時代より、絶妙なバランスが取れる三強時代というのはいいものです・・・TTGはテンポイントトウショウボーイグリーングラス。BNWといえばビワハヤヒデナリタタイシンウイニングチケット、そして先ほど挙げたエルコンドルパサースペシャルウィークグラスワンダー・・・そこにはいつまでも忘れられない名勝負の歴史が確かにあります。
明日は久々に土曜に重賞。札幌で行なわれるエルムSです、昨年はここからアドマイヤドンが栄光への架け橋をかけましたが、今年もダートの頂点を狙える、まぎれもない大物が満を持して重賞に登場します。

その名もウインデュエル、ダートでは500万から破竹の6連勝中、7連勝目で重賞の頂を掴んで、さらにダート最強をほしいままにする同期のドンを引き摺り下ろしたいところです。
連勝の内容は完璧過ぎるほど、間違いなくGI級であるデュエル、強いメンバーが腕を撫していますが、あっさり切り捨ててしまうシーンがあるのでしょうか・・・。

タイムパラドックスはダート界の重鎮的な存在、デュエルにとってはかなり大きな壁が立ちはだかったといってもいいでしょう。しかし、逆説的に言えばあっさりパラドックスを倒すようなら、これは計り知れない大物ということです。いきなりこの2頭の対決が実現するのは非常に嬉しく、競馬ファン冥利に尽きますね!

トップオブワールドは前走、ユニコーンSで後のジャパンダートダービー勝ち馬カフェオリンポスを倒しているだけに、事実上3歳ダート界のトップ、堂々と古馬の強豪と対峙します。
ユニコーンSはまさに王者の競馬で圧倒したものの、四位騎手が「まだまだこんなものじゃない」と言い切ったほど、底知れない大器がどんな競馬を見せるか注目です!

他にはダートに転向したらあっさり3連勝してきたダンスインザダーク産駒のマルブツトップ
昨年の北海優駿を勝っているビッグネイチャーもブリーダーズGCの借りを返したいところでしょう。
さらにはこちらも3歳、勢いがありそうなパーソナルラッシュまで。

とにかく火花散るデュエルVSパラドックス、そして一角を崩したい若き力トップ・・・いきなり名勝負が見られる予感がしますね!
春の競馬界の話題を総ざらいにした弥生賞馬で皐月賞2着馬のコスモバルクが今日の旭川ナイターで早くも菊花賞を見据えて始動!スローペースの中でも折り合いを欠くことなく集中して走っているように見えましたし、収穫の大きい再出発になったと思います。

しかし、菊花賞を狙うものとしては物足りなさも正直ありました。直線中ほどでは一瞬差されるかと思ったほど、最後に末脚が唸りを上げましたが・・・ダート2100m、スローだったとはいえダービーと同じようなタイムとは・・・。
まあ本質的に芝でこそのバルクですし、とりあえずは勝利で復帰戦を飾ったことを喜びたいですね、もちろん単勝は元返しでした。

2着のセレブセレクションは外から猛然と迫ってきて、ヒヤリとしました、しかしホッカイドウ二冠馬のシャンハイジャンプが出ていたらバルク、ちょっと危なかったかもしれません。

何はともあれ、菊に向かって視界よし!次のセントライト記念では皐月賞馬ダイワメジャーも出てきそうですし、いきなり正念場を迎えそうです、頑張れバルク
明日は新潟で夏の総決算的レース・新潟記念が行われます。台風の影響も心配されますが、どの陣営もここでの勝利を機に、秋の大舞台に駒を進めたいところ、メンバーは少し寂しいのですが、激しいレースを期待しましょう。

まずは前走、強烈なカムバックを見せたレ二ングラード、強烈な末脚は新潟2000mにバッチリ向いている印象で、さらに鞍上はアンカツ騎手となれば、鬼に金棒です。反動さえなければ再び一撃必殺のトニービン譲りの末脚が炸裂する予感・・・元々は一線級と渡り合ってきたレニンだけに、矛先を一気に盾に向けるような勝利を期待します。

続くは重賞初挑戦の七夕賞でもいい競馬を見せたマーベラスダンス、前走もそうだったようになかなかその末脚に点火するまでは時間がかかるのですが、一度火がつけば、レニンにも劣らない末脚を発揮してきます。ここにきての充実は目覚しく、要注意でしょう。

チアズブライトリーは前走、あっさりと敗れてしまいましたが、七夕賞で見せた強さはこのメンバーなら上位のもの、トップハンデの試練はありますが、嵌れば弾き返すパワーがあります。

後は関屋記念でその愛嬌のある顔を上下させて?健闘したトーセンダンディ
安定勢力と言えそうはスーパージーン。新潟は実績がありますし、サッカーボーイの素軽いスピードは向きそうです。
グラスエイコウオーは鉄砲がどうかですが、実力馬、後藤騎手も一発狙ってきそうです。エイシンハリマオーは一度叩いて、末脚は侮れません。


さて明日は遂に最強の皇帝がメモリアルに登場!シンボリルドルフメモリアルです。憎らしいほどの強さ、顔に光る三日月・・・まさに皇帝の名に相応しいスーパーホースです。
日本ダービーでは、まだ若かった岡部騎手が早仕掛け気味に仕掛けたところ反応せず、直線に入ってからルドルフ自身が仕掛け所を知っているかのようにグイッと伸びて完勝、あの岡部騎手が「ルドルフに教えられた」と語るレースなんです・・・この賢さも皇帝と今もな崇められる所以なのでしょうね。
そして、父としてもGI5勝のトウカイテイオーを送り出し、種牡馬としても大成功、皇帝→帝王→と紡がれるドラマはマイルCS馬トウカイポイントに始まり、まだまだ序章です!


最後に心配なニュース・・・今日の小倉の豊国ジャンプSで常石勝義騎手が落馬、絶対安静で意識不明の状況だとか・・・常石騎手といえば昨年のビッグテーストでの中山GJ、鎖骨の骨折が完全に癒えていないにもかかわらず、持ち前のガッツで騎乗し、見事勝利したエピソードもあります・・・そんな常石騎手の生命力なら、この大きな試練も突破してくれると信じていますが、今年4月の竹本騎手の事故も記憶に新しいだけに、とても心配です・・・。
今週は札幌競馬場最大のレース、G?の札幌記念、そして新潟の直線を舞台にした名物レース・アイビスサマーダッシュが行われます。

まずは札幌記念、例年GI馬、GI級の参戦がありますが、今年もGI馬ファインモーションに、GI級の実力をもつローエングリンバランスオブゲームが参戦、頭数こそ少ないのですが、興味深いレースになりました。

3歳時に快進撃の気炎を上げた北の地・・・もう連敗は許されない思いでしょう、ファインモーション。冷静に見ればやはり牡馬相手では分が悪いのかもしれませんが、右回りではとにかく安定、秋への大きなステップモーション、といきたいですね。

ローエングリンもまだまだこんなものではない潜在能力を発揮してくれれば・・・以前後藤騎手が「4つコーナーがある2000mの競馬が一番向いている」と言ったように、うまく折り合いがつけば、能力の片鱗が見せられるはず、期待します。

そしてバランスオブゲーム、安田記念ではあわや勝利かという内容、GIに届いていい実力馬であることは明白です。
間隔が開いたのも好材料ですし、押しも押されぬフサイチコンコルド産駒のエース、秋の田中勝騎手との悲願達成に繋がる競馬が見たいです。

後はモノポール、素質の高さは以前から云われていましたが、ここにきて本格化傾向です。
ハッピールックは絶好調ホワイト騎手がどうにも怖い印象。
マイネルアムンゼンも重賞連覇で強い相手に挑みますが、ここで自信がつけば更に上を望めるはずです。


そしてアイビスサマーダッシュ、直線1000mのコースレコードホルダーで一昨年の覇者カルストンライトオが登場、あれから更にスピードを増し、最強のサウザンドランナーになっているのか興味が高まります。
一昨年は勝利の方程式といえる徹底した外ラチ併走、今回の枠順ではそれはかなわないのですが、それでも直線No1の座はやすやすと譲れません、漆黒の馬体を躍らせ、ターフを切り裂きます!

タカオルビーは大外枠、陣営としても吉田豊騎手としてもガッツポーズでしょう、後は徹底した外ラチ併走を決めるだけです。
ネイティヴハートもまだ終われない実力馬、嵌ったときの末脚は爆発的ですし、昨年のイルバチオのようなレースを期待します。

あとはドローアウターも一時はスプリント界の新星として期待した素材、ここでタイトルが欲しいですね。
シルキーラグーンも高松宮記念8着が光ります。
コスモラブシックは今では珍しいアスワン産駒、イメージとは裏腹に良いスピードがあります。


今週はジャングルポケットメモリアルが行なわれます。やはりジャンポケといえば、レースが終わったあと、首を上下し天に咆哮するような愛嬌タップリのあのアクションが目に浮かびます。
一番強烈に印象に残ったレースはやはりジャパンカップ、その年のダービー馬ジャンポケが、世紀末覇王として君臨していたテイエムオペラオーに襲い掛かり差し切ったあのレースは、ワタクシの中でも五指に入る名勝負であります。ペリエ騎手の豪快なアクションに応えるトニービン最高傑作・ジャンポケのパワーに圧倒され、心が震えました・・・。
父としても府中で末脚を炸裂させるような仔がゾロゾロと出てくるはず、ジャンポケに二世との再会を楽しみに待っています!
さて、明日は2歳最初のJRA重賞、函館2歳Sです。
クラシックを含めた将来性よりも、歴代でもここが勝負といわんばかりの馬が勝っているこのレースですが、今年はちょっと違う大物がいます。

それはディープサマー、注目の新馬でも取り上げたように圧倒的なレース振りに度肝を抜かれた一頭。タイムが遅く感じるかもしれませんが、雨中のやや重馬場でのものですし、スピード勝負で光り輝いた父・タイキシャトルの血を考えれば、ハイレベルなパフォーマンスを期待せずにはいられません!

新馬戦こそ敗退しましたが、一足飛びにオープンのラベンダー賞制覇、父は安田記念2着のディクタットで楽しみな逸材なのがオーヴェールです。

さらにこのレースを制しているアグネスワールドの仔がいきなり初年度産駒からここに登場、というのが、カズサライン。2連勝中の勢いと若い穂刈騎手の思い切りの良い騎乗があれば、ディープ同様、世界のGIをを制した実力が発揮されそうです!

あとは新馬戦の快勝ぶりとここ照準のサクラバクシンオー産駒でリッカバクシンオ
今年の一番星・スズカブルームも岡部騎手が高評価、面白そうです。
サンデーサイレンスの肌にフレンチデピュティ、もしかしたら今後の生産界を揺るがす血統になりそうなアンブロワーズ
最後にスキップジャックも父メジロライアンよろしく差す競馬を試みて変身がありそうです。


さて、話題は海の向う・・・明日はフランスGI・モーリスドゲスト賞に、ジュライCに挑戦したシーキングザダイヤと僚馬ドルバコが挑みます。ダイヤにはもちろんユタカ騎手、ドルバコには横山典騎手が騎乗する点も注目!相手は世界の頂点に君臨する猛者たちですが、なんとか一矢報いて欲しいですね!


今週はメジロマックイーンメモリアル。マックイーンといえばまさに盾男というイメージ、歴史に深々と刻まれるスーパーステイヤーですね。ワタクシはビデオでしか見ていないのですが、やはりトウカイテイオーを問題にしなかった天皇賞・春の競馬がやはり印象的であります。
産駒はとにかく斬れたエリザベス女王杯の3着馬・エイダイクインやフラワーCの覇者タイムフェアレディ、新潟でレコードをたたき出したツジノワンダーなどがいますが、春天を底なしのスタミナとパワーで押し切るような、そんな馬が現れて欲しいですね!
明日は函館で函館記念、とにかくハンデ戦らしく、荒れに荒れるレースとして名高いのですが、今年も実力派たちが北の地に集いました。

まずはファインモーション。安田記念では掛かる面を露呈して大敗、頂点へ上り詰めた女帝もここに来て大きな壁に苦しんでいるのが実情ですが、とにかく皆が復活を待ち望んでいるアイドルホース、右回りで折り合い面には進境がありそうですし、パワーで圧倒する本来のファインの競馬が表現できれば・・・。

クラフトワークは兄に函館記念男として名高いクラフトマンシップを持ちます、どちらかというと左回りで真価を発揮するタイプなのですが、ペンタイア産駒の末脚に確かさを知らしめた一頭、横山典騎手とのコンビも楽しみです。

トーホウシデンも実績馬ですが、アンカツ騎手の手綱でさらに末脚に磨きが掛かりそうです。叩いて2戦目なのも追い風、GIでも好勝負して欲しい一頭なだけに期待しています。

あとは末脚は脅威の存在、ダービーレグノ
パンとすれば重賞でもやれる力を持つウインシュナイト
使われて皐月賞2着馬が上昇ムード、タイガーカフェ
ヒマラヤンブルーは昨夏の実績からも、逃げられればなかなか止まりません。


さて、今週はオンワードゼアメモリアル。天皇賞と有馬記念を制した後、海外にも挑戦し、さらに一度7歳で引退し種牡馬入りした後、10歳でオンワードケーと改名し、地方で現役復帰を果たした、なんとも個性的な名馬であります。
種牡馬として成績が上がらなくて、まだまだ身体的に若い馬なら、北海道競馬あたりで復帰させるのもいい手なのかもしれませんが・・・やっぱり馬には酷な気もします。今では制度的に不可能なのは妥当ですね。
明日は小倉で北九州記念が行なわれます。とにかくうだるような暑さが続きますが、そんな中に集ったGI馬3頭を含む、なかなかの好メンバー、見応え充分の一戦、熱気が立ち上るターフを舞台に競馬の壇ノ浦の戦いが見られそうです!

まず、史上たった2頭の牝馬三冠馬に最大限の敬意を表してスティルインラブ。先週は最大のライバル・アドマイヤグルーヴが最高のパフォーマンスを見せ、スティルとしてもうかうかできない状況になりました、トップレベル牡馬の洗礼を浴びた形の春でしたが、このあたりでは簡単に負けるわけには行きません。ただ酷量ともいえる58キロを背負い、強豪が揃った夏の小倉、三冠女王にかつてない試練の場が与えられたという見方をしても間違いではないでしょう。

続くはユートピア。安田記念でもあわや勝利かという素晴らしいパフォーマンス、自分のレースさえ表現できればやはり力はGI馬のそれ、素軽いスピードは芝でも生きますし、今回はアンカツ騎手に戻って、さらに鋭い抜け出しが期待できそうです。

こちらも格上と腕を撫すのがダンツジャッジ。中距離馬としてさらに一皮向けてきた今年、決め脚を武器に三冠牝馬を蹴散らしにかかります。
オースミコスモも夏の牝馬、昨年の関屋記念の鮮やかさから夏女のイメージ、間隔は開きましたが牝馬重賞を2連勝中の勢いは暑くなって更に加速度を増してきそうです。

後はこちらもGI馬ウインクリューガー、復活の狼煙が上がったかに見えたものの、前走は大敗でガッカリさせましたが、気分良く行けば押し切れる馬です。
接戦になればこっちのもの、という感じで最後の決め脚が鋭いサッカーボーイ産駒のスーパージーン
冬の小倉大賞典圧勝のメイショウバトラー。ユタカ騎手騎乗で勢いに乗るメイショウカイドウ、さらに近走は本来の重厚な脚が封印されているものの、復活の足がかりにしたいダイタクバートラムでしょうか。


さて明日はダイナガリバーメモリアル。ノーザンテースト産駒唯一で、社台初のダービー馬で、初代総帥の吉田善哉氏が涙したことでも有名です。
種牡馬としても桜花賞馬ファイトガリバーを堂々輩出しました、産駒はみんな父に似て顔に大きな流星があって、パドックで「あっ、こいつガリバー産駒だな?」とわかるくらいでした・・・は大袈裟でしょうか♪
明日は夏の風物詩、夏の福島競馬のオーラスを飾る七夕賞、そして阪神ではマーメイドSが行なわれます。

まずは女王アドマイヤグルーヴが登場するマーメイドSから、相手関係を考えても、ここは取りこぼせないグルーヴ・・・能力の絶対値の違いを、GI馬の風格を思う存分に見せ付けて欲しい・・・本来は牡馬相手でも真っ向勝負ができる馬だと思っているし、秋に再び頂点を狙う為にも・・・再度書きますが、ここは取りこぼせません!

追うのは安定した戦いを見せるチアズメッセージです。2000でも翳りない競馬を見せた前走は収穫、グルーヴ越えとなると・・・ですが、スムーズに流れに乗れば充分に勝負になるはずです。

マイネヌーヴェルの末脚は牝馬NO1と言ってもいい脅威があります。展開次第ではグルーヴを突き刺す可能性も・・・。
愛知杯の覇者・メモリーキアヌも秋山騎手が再び出し抜いてくれば面白いです。
更には前走は度外視でヘヴンリーロマンス、連闘してきたチャペルコンサート、佐藤哲三騎手とのコンビが楽しみなシルクサンライズまで挙げておきましょう。


七夕賞は核となる大物がいるマーメイドに比べると、いささか寂しい感じですが、前評判を覆す激闘を期待したいですね。

ここは朝日FS2着など重賞での実績にモノをいわせたいヤマノブリザード。末脚一辺倒な面は否定できませんが、手の合う田中勝騎手でそろそろなんとか二つ目の勲章が欲しいですね。

トップハンデのチアズブライトリー、昨年の勢いを取り戻せば、楽な相手です。
メジロマントルは7歳馬ながら、突如現れたへクタープロテクターの大物の可能性も感じます、レース振り注目です。
メイショウキオウも気風のいいレースができれば、なかなか崩れません。
ロードフラッグは夏に強いとされるセン馬、むらさき賞の力強いレコード走を再現できれば・・・。


さて、注目のシーキングザダイヤは12着、苦戦は予想されましたが、一時は先頭集団に押し上げる、なかなかの好内容だった様で今後に繋がる12着と見ていいでしょう。
母の制したモーリスドゲスト賞が次の舞台になりますが、何とか存在感を示して、多くのものを吸収して帰ってきて欲しいですね!


明日はセイユウメモリアル。アラブの怪物としてサラブレッドに挑戦し、なぎ倒したセイユウ・・・時代とともにアラブ競馬は廃れつつありますが、セイユウの活躍を回顧しつつ、まだアラブ競馬を続けている福山や、九州、東海で走るアラブ馬たちにエールを送りたいと思います!
明日は福島でラジオたんぱ賞、函館で函館SSが行なわれます。宝塚記念が終わって、本格的な夏競馬に加速していきます!

まずはラジオたんぱ賞。ダービー出走馬の名はなく、残念ダービーというよりは断念ダービーという感じの今年なんですが、ダービーに出ていれば勝つまでは無理でも見せ場くらいは・・・と思わせる馬もいて、ハイレベルな戦いが見られそうです。

その代表がカンパニー、例年なら楽に出走できたはずの賞金がありながら無念の除外・・・若い柴原騎手とともにレースを勝ち上がって来た感もあり、この馬で初重賞制覇の期待がかかります。
少ないながらも高いポテンシャルを受け継いだミラクルアドマイヤ産駒の旗手的存在、ここで完勝して秋につなげたいところです。

さらに衝撃的な末脚を誇るハットトリック。前走牡丹賞は32秒9の上がり、3歳馬とは思えない末脚に末恐ろしさを強く感じました。福島であの脚が炸裂するようなら、ダービー馬キングカメハメハも無視できない脅威の存在になってきそうです。

マイネルベナードカンパニー同様に高賞金ながらダ−ビー断念、鞍上赤木騎手も強い思いを込めて、この一戦に臨んでくるでしょう。
ケイアイガードも脅威の存在、一気に勝負を決める脚があるのは魅力です。
さらには昨秋、福島での大楽勝劇が光るコンドルクエスト
連勝中のシルクディレクター。内田騎手のナイキアローも警戒しておきましょう。

函館はなんといっても、高松宮記念でGI馬の仲間入りを果たしたサニングデール。スプリントの上位陣が揃ったこのレース、GI馬の強さを見せ付けるには格好のの舞台でしょう。
一度スランプを経験し、更に強くなり磐石の地位を築きつつある今のサニングなら高松同様の強い競馬が堪能できると思います。

追うのはスプリントでは上位の牝馬シーイズトウショウ。彼女のスプリント能力の高さは証明済み、積極的な競馬でここでサニングに一矢報いておけば、秋の大一番が更に楽しみになります。

ウインラディウスがスプリントに挑戦するこのレースですが、この骨のあるメンバー、いきなり試金石の一戦、ですが1400の京王杯SCの圧勝劇に手の合う田中勝騎手、一気にスプリントの覇権を奪うレースのなってもおかしくありません。

後はあのギャラントアローのハナを叩ける驚異的なダッシュ力のあるアタゴタイショウ
シーイズと同じサクラバクシンオーの血が騒ぐ、サクラタイリン
アイビスSDへの布石となる超快速が見られれば。カルストンライトオというところですかね。

明日はスーパーカーと謡われたマルゼンスキーメモリアル・・・デビュー以来破竹の快進撃、そして当時は持ち込み馬に出走権がなかったダービー・・・「賞金も要らない、大外枠でいい、ダービーに出してくれ!」といった中野渡騎手(現調教師)の言葉はマルゼンスキーの凄まじい能力を如実に表す名言として競馬史に残っています。
父としても無念を晴らしたサクラチヨノオーなどが出て大成功、最近ではスペシャルウィークを母の父としても輩出、文句なく日本競馬になくてはならないスーパーホースですね!
日本時間では4日早朝になりますが、今年から国際競走となったアメリカン・オークスが行なわれ、日本からは桜花賞馬ダンスインザムードが海を越えて参戦、世界の強豪牝馬との対決に挑みます!

日本のオークスでは入れ込みがきつく4着と敗れてしまいましたが、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけでもリラックスしてくれれば、ムードの最強のポテンシャルが、遙かハリウッドパークで華々しく炸裂してくれるはず・・・とにかくユタカ騎手のスムーズなエスコートがあれば、素晴らしい反応で応えてくれると確信しています。

現在のところは1番人気に支持されているようで、アメリカの競馬ファンの賢さに敬意を表したいですね♪とにかく、嬉しい知らせが届いて欲しい!がんばれ!ムード
悲願のGI制覇の舞台になることの多いサマーグランプリ・宝塚記念・・・今年もその歓喜のシャワーを浴びる勝者が現れるのでしょうか、仁川を舞台に今年もスターホースたちが集いました。

まずは9馬身差でジャパンCを圧勝し、金字塔を打ち立てたタップダンスシチー。今年初戦となった事実上前哨戦の金鯱賞で、ハイペースを強引に押し切るという最強の競馬を披露、まさにタップダンスの目はいまや世界に向いていることを知らしめる完勝でした。世界の最高峰・凱旋門賞を視野に、勇躍仁川の地に足を踏み入れ、国内最強を高らかに宣言しそうです。
内ラチ沿いを徹底して走らせる戦法を用いるタップダンスなだけに、大外枠は歓迎ではないでしょうが、逆にスタート後、大胆に攻めてくる佐藤哲三騎手のプレーが楽しみでもあります。

盾の舞台で受けた屈辱を晴らすべく、怒りのグランプリ参上は、その名も偉大な第16代アメリカ大統領から名を賜ったリンカーン。折り合いを欠いて能力を殺いでしまった形の天皇賞・春・・・屈辱を晴らしたいのは、リンカーンも、鞍上のユタカ騎手も同じでしょう・・・2200で折り合いの心配なく、思う存分にその能力を開放できるはずです!

悲願のGIがどうしても欲しい・・・ゼンノロブロイウインラディウスなどでの実績から、豪州の名手を差し置いてロブロイのパートナーに田中勝騎手を指名した藤沢和調教師、GI連敗中の騎手に対する粋な計らいなどではなく、純粋に勝負の気配を感じます。仁川を炎上させた昨秋の神戸新聞杯のようなアクセル全開の鮮烈な勝利を見たいですね!

安田記念を制し、遂にGIの冠を手に入れ、返す刀で過去2着2回の実績のあるグランプリに歩を進めてきたツルマルボーイ。現役最高級の末脚はさらなる進化を遂げています!アンカツ騎手も怪我の影響はなさそうで一安心、一番安心していたのは、他ならぬボーイでしょう♪

シルクフェイマスも父マーベラスサンデー同様に晩成の血が開花、さらに加速している印象、この血は勢いがつくとまさにノンストップです。父子サマーグランプリ制覇へ、インから四位騎手の卓越した手綱捌きでうまく立ち回ってくるシーンが容易に想像できます。
菊花賞馬ザッツザプレンティ、敗因が謎のままの春天でしたが、金鯱賞でなんとか格好はつけてきました、自慢のロングスパートさえ炸裂すれば・・・デムーロ騎手がどう乗りこなすでしょうか。

ローエングリンも二年前のように後続を幻惑するような小気味良い逃げができれば。
波に乗る小牧騎手のダイタクバートラムも、破壊力を引き出せればチャンスは皆無ではありません。
チャクラも柴田善騎手があっていそう、父マヤノトップガン譲りの末脚でこちらも父子制覇を狙います。
牝馬三冠馬スティルインラブ、オークスや秋華賞を勝った時の状態にあれば、けして牡馬相手でも臆することはないはず、一矢報いて欲しいですね。
あとはダービーレグノの決め手にもちょっと警戒しておきましょうか。

さあ、サマーグランプリ!ここでの勲章を引っさげて、世界に乗り出すかタップダンス、それとも今年も初GIの栄誉を賜る新星がここでも誕生するのでしょうか!連日続く暑さを象徴するような汗の吹き出るような白熱した名勝負か、それとも背筋も凍る、まさに最強馬の圧勝劇が拝めるのでしょうか!


さあ、明日は7つのGIを制し、世紀末覇王と謳われたテイエムオペラオーメモリアルです。まさに完璧な内容で2000年のチャンピオンロードを制圧したオペラオー、強さももちろんのこと、美しい栗色の馬体と気高く利発そうな顔が印象に残っています。
ワタクシ的にベストレースは苦しい展開ながら、後に宝塚記念を制したメイショウドトウとキングジョージを圧勝するファンタスティックライトの追撃を凌いで勝ち取ったJCですね!鞍上の和田騎手もそろそろオペラオーへ捧げるGI勝利が見たいですね!
明日はダートのクラシックディスタンス最強決定戦・帝王賞の前に対してダートの短距離王決定戦という感じのプロキオンS。実績馬と新星が入り乱れて興味深い一戦になりました。

まずは交流重賞で戦ってきた意地があるビワシンセイキ、GI2着も3回を数える無冠の帝王、ここでは並み居る新星を蹴散らしたいところ。新世紀はまだ始まったばかり、悲願へ負けられません!

追うのはニホンピロサート。小牧騎手の手綱も合っている感じで、以前はシンセイキと1着を分け合ったこともありましたが、遅れを取ったものの重賞初制覇の最短距離に詰めてきました。

さらに新星陣はまずユタカ騎手を迎えて意気上がるエイシンハンプトン。前走は強い競馬で完勝、完璧に近い成績を引っさげて重賞の舞台、どんなパフォーマンスを見せるでしょうか。
そして、ヒカリジルコニアもダートでこその重戦車のような馬体はタダモノではなさそうです。

芝スプリントの快速馬ギャラントアローの参戦も興味深いですね。強引にハナを奪って力でねじ伏せる該当ができる馬、ダートもドントコイ、なはずです。
あとは堅実で末脚炸裂なツルマルファイター、中京で前走快勝したサカラートなども。

さて、明日はウイルデイールメモリアル、ウイルデイールは初めて名を知りましたが、昭和34年の皐月賞を圧勝で制しました。その一勝だけで年度代表馬に輝いたのですから、よほどのインパクトだったんでしょうね。
今週は東京、中京ともにオーラスを迎えます。東京では残念安田記念の意味合いも強いエプソムC。とはいえ、粒ぞろいのなかなかのメンバーが集結しました。中京では高松宮記念と同じ舞台で行われる事実上3歳スプリント頂上決戦・ファルコンS。こちらも好メンバーが集いました。

まずエプソム。前走、新潟大賞典を力でもぎ取ったマイネルアムンゼン。昨年の覇者でもあり、連覇をかけてここに乗り込んできました。東京や新潟などの左回りの広いコースは大得意、迫力ある末脚で連覇を飾って、秋のGIに臨みたい一頭です。

GI馬、復活の狼煙・・・昨年のNHKマイル馬ウインクリューガーが、どん底を経験して這い上がってきました。前走で積極的な競馬から集中力を切らさず、最後まで踏ん張りとおした内容は高く評価できます。

さらにヤマノブリザードも力は上位、競馬にならなかった前走度外視して、今回オリヴァー騎手に手綱を託して上昇は必至です。
ハレルヤサンデーは出遅れ癖が悪いほうに出なければ、素晴らしい脚を持っている馬です。
マイネルソロモンも能力なら負けません、ダービーで手綱を取った四位騎手がうまく折り合って立ち回ってくれば・・・。
半年振りですが、実績で抜けているトーホウシデン
意欲の連闘策、ダンツジャッジ、安田記念は最後方から大外を回す大ギャンブルの競馬が目を引きました。
ワールドスケールも昨年の駒草賞の内容なら、ここで留まる馬ではありません。


ファルコンSはムーヴオブサンデー、桜花賞4着後、オークスに見向きもしないで、ここを目標にしてきた点は好感が持てます。牝馬ながら凄いエンジンを搭載している印象で、直線外から凄まじい破壊力を見せてくれるはずです。

タイキバカラは現時点ではスピードを100%生かすスプリントがあっている感じ、折り合い関係なしにスタートから全開で飛ばす競馬は他の追随を許しません。本音は2,3番手で折り合っていければ、というところでしょうが・・・。

大物マル外と呼ばれながら、なかなかベールを脱がなかったシルヴァーゼットでしたが、前走スカッと勝って、堂々と重賞に再挑戦してきました。スピードとパワーに富んでいて、楽しみな一騎です。

あとはファルコンSだけに、ビッグファルコンというわけではないですが(ユーワファルコンの例もあるし♪)実績と名手・川原騎手で注目です。
赤木騎手が腕を撫すシゲルドントイケ。赤木騎手初重賞制覇を見たいですね。
ナムラビッグタイムは昨年の一番星、まだまだスピードに陰りを見せるわけにはいきません。
血統的には抜けているヤマニンアルシオン、状態が戻れば・・・さらに前走強かったミルフォードスバルも挙げておきましょう。


さて、今週はミホノブルボンメモリアル。本質はスプリンターと言われながら、鬼のスパルタ調教で筋肉の鎧をまとい、朝日杯・皐月賞・ダービーを制覇しました。
今は亡き戸山調教師がブルボンに課したハードトレはそれはもう、凄いものだったそうですね・・・インターバルで坂路を5本駆け上がるとか・・・しかし、現在の調教理論では計れない戸山師の執念と情熱が最強馬を作り上げたのでしょう。リアルタイムでは見ていませんが、トウカイテイオーとの対決が実現しなかったのは残念です。
今年も府中マイルを舞台に、ハイレベルの大混戦になった安田記念、降雨はあっても、高速馬場が敷かれて、激しい戦いが見られそうです!

まずはローエングリン。元々の主戦だった横山典騎手に変わって、更に力を発揮しそうなローエン、前走のようにガツンと言ってしまうと心配ですが、そこは名手が気分良く走らせてくれるでしょう。
世界的な名血でありながら、GIの冠に届かないでいる現状ですが、そろそろピリオドを打ちたいところ、積極策で直線突き放しにかかります!

続くはウインラディウス。GI級の才能が開花し、いまやマイルの頂点を狙える存在にまで上り詰めて来ました。
東京新聞杯、京王杯SCの競馬が圧巻、まさに府中はラディウスの為にあるようなもの、直線半ばでの一気の抜け出しで勝負を決められる能力は脅威です。
例年、京王杯の勝ち馬は本番で今ひとつなのですが、ラディウスの勢いと乗れているオリヴァー騎手の手腕でそんなデータを吹き飛ばすシーンもありそうです。

女帝、再降臨・・・マイルの女王の座を狙うファインモーションは約半年ぶりですが、気で走るタイプでマイナスではありません。マイルCSで串刺しにされたデュランダルが回避、事実上最有力の存在で、競馬界を席巻した一昨年の秋同様、再び最強ファインの黄金時代が訪れる予感があります。

バランスオブゲームも侮れない一騎、GIでは壁があるのか、勝ちきれないのですが、今回は間隔もおいて、調整過程は完璧・・・バランスのベストパートナー田中勝騎手もこの馬の先約を重んじて、ラディウスを譲った背景もあるようですし、勝春騎手にとっても勝負がかかります!

マイソールサウンドもマイラーズCは白眉の内容、ローエンに力いっぱい末脚を叩き込むシーンは圧巻でした。タマモクロス産駒初のGI制覇もあながち夢ではないはずです。
テレグノシスも前走で不振を脱出、この馬を知り尽くした勝浦騎手だからこそ繰り出せる末脚があります・・・ただ雨はマイナス材料です。
メイショウボーラーは連戦の疲れが出たという中間でしたが、メキメキ回復、能力自体は引けをとらないだけに古馬との初対決、注目です。
ツルマルボーイも切れ味が身上なだけに雨は嫌ですが、ダービージョッキー・アンカツ騎手とのコンビは魅力的です。
相手が強ければ強いほど燃えるタイプのマイネルモルゲンの食い込みも警戒しておきます。

さて、今回は2頭の外国馬が来襲、アイランドファッションはダートが主流のアメリカでGI3勝ですが、高速馬場の対応はどうでしょうか、ならば香港馬のセルフフリットの日本に似た馬場をこなしているだけに脅威になってきそうです。

とにかく例年通りの混戦模様という感じのマイル王決定戦、こうなってくると単純に直線で能力を全開放した馬が勝つということなのでしょう。死力を尽くした激しい競馬になりそうです!


さて、今週はホマレボシメモリアル。この安田記念と有馬記念を制覇して、昭和36年の年度代表馬に輝きました。その当時は安田記念は1800mだったんですねぇ。
今回の出走馬でいうと、レース振り、臨戦過程からするとウインラディウスに似ているでしょうか?
明日は例年、強豪が勝ち名乗りを挙げる名馬の宝庫、ユニコーンSが府中ダートマイルを舞台に行われます。ダービーが終わって競馬界は一段落、ですが砂のダービー・ジャパンダートダービー代表権をかけての熾烈な一戦となりそうです。

しかし今年は、抜きん出た強豪の存在がありません、ですが、逆説的に言えばここでのパフォーマンス次第で大きくトップクラスヘ飛躍することが可能といえます。
まず、前走、同舞台のヒヤシンスSを快勝したカフェオリンポスグランドスラム産駒の大物マル外です、間隔こそ3ヶ月以上開きましたが、雄大な馬体から秘めたる能力を感じます。

南関東での活躍馬が目立つシャンハイ産駒ですが、中央からも大物登場、という期待をかけたいのがトップオブワールド。ここの所は善戦が続きますが、早くからJDDを意識してきただけに、ここは期待です。

あとはトーセンブライトブライアンズタイムジェイドロバリーの肌と日本のダートを牽引してきた血統、前走も強い勝ち方でした。
スティルインラブの弟のダイワネバダも姉と比べるのは・・・というところですが、血の力であっさり勝利のシーンも?
前走、トップを破っているパーソナルラッシュも本格化なら。
GI・全日本2歳優駿以来のフィールドルーキーですが、昨秋のプラタナス賞の勝ちっぷりから、何とか反撃をして欲しいですね。

さて、日曜に中京で行われる牝馬限定重賞として生まれ変わった愛知杯・・・愛を知る、ということで実は牝馬らしいネーミング?なんでしょうか♪
小回り中京でフルゲートと荒れ模様ですが、ここは小回りでも立ち回れる器用さのあるトップハンデのチアズメッセージ。幸騎手とのコンビも合う感じですし、競馬が上手なイメージもあります。

シャイニンルビーも精神的な問題が徐々に解消してきたのか、中距離での安定性は目を見張るものがあります。大外枠でも藤田騎手がうまく立ち回ってきそうです。

ヘヴンリーロマンスも前走、牡馬を完全撃破して、面白い存在。
オースミハルカは久しぶりですが、何といってもファインモーションを倒した実績は光ります。ポン駆けも利きそうです。
強烈な決め脚があるエリモピクシー
嵌れば核弾頭のような脚を使うマイネヌーヴェル、あくまで嵌れば、ですが・・・。
さらに、今は珍しくなった三冠馬ナリタブライアンの最終産駒・・・ブライアンズレターにもどうしても期待を持ってしまいます。
オークス2着のチャペルコンサートも前走、復活のめどが立つ内容で、一発期待。最後に末脚がしっかりしているメモリーキアヌも挙げておきましょう。
競馬界最高の栄誉、誉れ高き頂点・・・勝負のときが刻一刻と近づいています・・・一年にたった一頭、たった一頭しか戴くことが許されない日本ダービー馬の称号を得るのは怪物的強さを誇る英雄か、それとも北の地から突如現れた野武士か、栗色の巨体を躍動させる一番速い勇士か、さらには青く光る漆黒の騎士なのか、それとも・・・。
71回目の日本ダービーが今動き出します!

筆頭はNHKマイルを衝撃的な圧勝、その末脚の如く混戦ダービー戦線を一刀両断にしてきたキングカメハメハです。雄大な惚れ惚れする黒鹿毛の馬体は芸術品の域を感じさせるほど・・・松田国調教師がこだわり、追い求め続けた真の最強馬の証明でもあるNHKマイル、ダービーの変則二冠制覇・・・そして運命を切り開いてJRAジョッキーとなったアンカツ騎手が到達した悲願、夢のダービージョッキーへ・・・大いなる思いを乗せて、今、府中のターフに怪物王者が降り立ちます!

思いの強さなら負けようがありません・・・四輪駆動のスーパーホース・コスモバルクも言葉では言い表せないほどの溢れる思いを胸に皐月賞同様、20時間の長旅を経て、決戦の地にやってきました。
悔しい2着の皐月・・・位置取りを悔いた五十嵐冬樹騎手は自分を責めましたが、恐ろしいまでの爆発を披露したのは、ダービーに向けて収穫以外の何物でもありませんでした、しかし、もう同じ轍は踏まない・・・府中の直線、待つのは歴史的快挙だけです!

二冠達成を目指す皐月賞馬ダイワメジャー。皐月賞は展開利もありましたが、それだけで一瞬にして馬群から抜け出す芸当ができるはずがありません、深淵に眠っていた素晴らしいポテンシャルが開花したからこそ、なせる業だったと今は強く認識しています。デムーロ騎手の前人未到の二年連続二冠制覇へ、小細工はいらない・・・チャンピオンとして堂々と直線先頭に立つシーンに、今から鳥肌が立ってきます!

ダービーレコードをはるかに凌ぐ時計で圧勝した青葉賞のハイアーゲーム、眠れる獅子の開眼、府中のスタンドに凄まじい戦慄が走りました。そして本番、左回りでは別馬のような反応を見せるというハイアー、まさにダービーを獲るために生まれてきたかのようです・・・生粋のJRA騎手としてのプライドを胸に蛯名騎手、ハイアーの全てを引き出してくれるでしょう!

天皇賞男・横山典騎手を背に末脚に懸けるハーツクライも、爆発に期待がかかります。皐月賞は不発でしたが、切れまくった母アイリッシュダンスに授けられた脚が、府中の直線を震撼させる可能性もあります。
大物大物と騒がれながらも足踏みを続けていたピサノクウカイシンボリクリスエスゼンノロブロイで2年連続2着の藤沢調教師も密かに一発を狙っています・・・オセアニアNo1の実力が炸裂しまくっているオリヴァー騎手の存在も不気味です!

ユタカ騎手の今年のコンビはアドマイヤビッグです。昨年の東スポ賞2歳Sでは格の違いを見せ付ける完勝で、実は最強馬はここにいた!と言う可能性も充分・・・潜在能力は上位とも引けをとりません。
岡部騎手の手綱が不気味なホオキパウェーブも雰囲気を持っている馬です。父は凱旋門賞馬カーネギーで長いところはピタリ、青葉賞のしぶとい脚がなによりの証明です。

2歳チャンプのコスモサンビームは安田記念で古馬とぶつかるところが見たかった気もしますが、うまく上がり勝負になれば、こなせなくはない印象。ザグレブレインボウクエスト・・・血統的には何の問題もないどころか、さらに真価を発揮しそうな構成です。
フォーカルポイントは先週、同じエンドスウィープ産駒のスイープトウショウが見事に長丁場をこなして見せたシーンが強く後押しします。エッジの利いた末脚はこのメンバーに入っても上位と言う認識、一発を警戒です。

さあ、選ばれた18頭・・・この栄えある舞台を踏みしめたことにまず、大きな敬意を抱きながら、全馬を検証です!
まず内から展開の鍵をガッチリ握るマイネルマクロス、今度こそ小気味いい逃げで全能力を出し切って欲しいですね。
ダービー切符をガッチリ掴んで参戦のヴンダー、強運も味方に粘りこんできそうです。
パンチ不足なところはダービージョッキー藤田騎手がカバー、マイネルブルック

マイネルデュプレは鮮烈だった共同通信杯、府中向きのペンタイアトニービンが送り出す結晶です。
メイショウムネノリは大目標はジャパンダートダービーかもしれませんが、オークスを制した福永騎手の手綱は楽しみです。
小牧騎手が1年目迎える初めてのダ−ビー・・・アンカツ騎手同様に実力でたどり着いた夢舞台、善戦を期待グレイトジャーニー

スズカマンボはムラこそありますが、皐月賞は不利もありましたし、世界的な血統も魅力です。
最後にキョウワスプレンダも佐藤哲騎手がデビューから競馬を教え込んできた本格サンデーサイレンス産駒、侮れません。

さあ、71回目の東京優駿、少し空模様が心配ですが、昨年も書いたと思いますが、過去の歴史を紐解いても、ダービーは真に強きものが勝利する舞台、瞬きさえも、呼吸さえも忘れるような、素晴らしい名勝負をワタクシは大きな期待をかけて待とうと思います、そしてこのこのキャストならば、きっと期待以上のまだ見ぬ死闘が展開されると確信しています!

さて、ダービーデーのメモリアルレースは堂々と三冠馬の登場、ミスターシービーメモリアル!トウショウボーイを父に持つシービーは追い込み馬の代名詞と言える存在。ダービーでも他の馬を弾け飛ばすほどの凄まじい猛進で頂点に立ちました。
1年後輩のシンボリルドルフには遂に勝てず、産駒も皐月賞2着シャコーグレイドが目立つ程度でしたが、デイリー杯を勝ったヤマニングローバルが骨折したときに、ユタカ騎手が「GIを4つ損してしまった」(三冠と有馬?)と言ったというのは今でも語り草となっています。明日はターフビジョンでシービーの追い込みを堪能できるのも、楽しみの一つになりそうです!

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