最優秀2歳牡馬・・・ マイネルレコルト
最優秀2歳牝馬・・・ ショウナンパントル

これは2歳王者、2歳女王に敬意を表する形ですね。来年サンデーサイレンス軍団との本格的な対決となるレコルトは、是非牙城を打ち破って欲しいのものです。

最優秀3歳牡馬・・・キングカメハメハ
最優秀3歳牝馬・・・ダンスインザムード

カメハメハは文句なし、しかし無念の屈腱炎引退は辛かった・・・その辛さこそがワタクシが心底、彼の凄まじい能力に心酔していた証明でもあるのですけどね・・・。
ムードは天皇賞・秋2着の価値でスイープトウショウを抑えました。

最優秀4歳上牡馬・・・ ゼンノロブロイ
最優秀4歳上牝馬・・・ アドマイヤグルーヴ

ロブロイは説明は後に譲っておきます(てことは・・・)グルーヴは春こそ牡馬の壁に弾かれましたが、秋に天皇賞3着など牡馬相手でも結果を出してきたことが大きいですね、着実に成長して来年は母に近づき、越える年になるでしょうか。

最優秀父内国産馬・・・ デルタブルース
最優秀短距離馬・・・ デュランダル

菊花賞馬のデルタは来年の期待料込みで、春の天皇賞は是非完勝してもらいたいですね。
デュランダルは昨年に引き続いて、香港も内容的には良かったですし、池添騎手とともに世界のGIを貪欲に狙って欲しいですね!

最優秀ダートホース ・・・アドマイヤドン
最優秀障害馬・・・ブランディス

なんだかんだ言ってもダートの王者はドンに決まりです。物凄い競馬だったフェブラリーS、JBCクラシック3連覇の偉業、来年は芝に転向ですが。有馬記念の内容からも慣れてくればチャンスはあります!
年明けの中山大障害と中山GJを制覇し、史上初の障害三冠馬誕生カと思われたのですが、故障で引退、残念でしたがサクラバクシンオーが送り出したスーパージャンパー、記憶に残る名馬です。

特別賞 ・・・コスモバルク

今年の競馬界を根底からもりあげたのはやはりバルクでした。低迷の一途をたどる地方競馬から彗星のように現れた北の怪物バルク、今まだ体感したことのない大いなる夢を抱かせてくれました。そしてそのストーリーはまだまだ来年も続きます、悲願のGI制覇で感動の涙を流させて欲しい、今年のバルクの執念と努力は競馬ファンみんなが目撃しています、さあ2005年も勝て!バルク

最優秀騎手・・・五十嵐冬樹騎手

コスモバルクの主戦として戦った2004年、GIで歓喜の雄叫びを見たかったのですが、来年こそこの黄金コンビでのGI勝利が見られることを期待しています!

ベストレース・・・日本ダービー

超高速ターフを舞台に大王キングカメハメハが光臨したこのレースがベストレースです。サラブレッドの能力の限界を超えたような強い競馬に恐怖すら覚えました。また競馬界の頂点を前に超積極策で勝負に出たバルクは8着に敗れたものの、美しい敗者の美学が漂ってきました。

そして年度代表馬・・・ゼンノロブロイ!!

秋を迎えて、サラブレッドの成長力の凄まじさを改めて痛感するような変貌振り、いつもワンパンチ足りなかったロブロイが、いまやシンボリクリスエスでさえも倒さんばかりの力を身に付けたことは驚異でした。この手の付けられない強さの根底にはロブロイが持つ、ハイレベルの集中力にあるようで、これぞサラブレッドの理想形だと思います、さあ来年、キングジョージを始め世界の大レースが待っています!
さて、東京大賞典の日の29日、そして30日とワタクシ、単騎で宇都宮競馬場に出撃してまいりました!もちろん久々のお得意の青春18キップによる鈍行一気で静岡〜宇都宮まで一気!5時間半ぐらいかかりましたが・・・。。

途中、大宮あたりで雪になってきて、栃木県に入る頃には銀世界、宇都宮でもかなり降っておりました・・・「うぉぉ、ちゃんと開催するんかい」と不安になりましたが、とりあえず開催はしているようなので、バスに乗って宇都宮競馬場へ向かいました。

銀世界の競馬場は初めて・・・写真をUPしたので是非見て欲しいのですが、雪に慣れていない静岡県民には楽しいですね、ただ、やはりすぐに「いい加減止んでくれ」・・・と思いましたが。

するとやはりといいますか5Rくらいで中止に・・・ワタクシは3Rから来たので2Rだけしかやってない・・・はるばる来たのにそりゃあんまりですよぉ・・・しかも東京大賞典まだまだ3時間以上・・・ほんと、途方に暮れましたがとりあえずは競馬場周辺にこじゃれた喫茶店でもあれば、そこで時を過ごそうと歩き出しました。

しかし、なんもない、てゆうか郊外なので住宅地なんですね・・・あってもカッパ寿司とか松屋とかなんですもん、しょうがないので販売機でココアでも買って暖まりながら、雪の宇都宮をとぼとぼ歩いてました。

まあ靴から服からビショビショにして戻ってきて、小一時間ほど待っておりまして、待ちに待ってました東京大賞典、ワクワクしながらスタートを待ったのですが、馬券的にはワタクシの東京大賞典は1秒で終わってしまいました・・・「パーソナルラッシュぅぅ・・・あんかつぅぅ・・・」と情けない声を上げました。

で、これで静岡に帰るのでは痛すぎる、と思ったので安いホテルに泊まって、快晴になるであろう明日、強烈なリベンジ劇を達成せんとばかりにもう一度、宇都宮競馬場に戻ってくることに決めました。

泊まったところはなんだか風呂も貸しきり状態で最高でしたよ、窓から見える雪景色の宇都宮市内も綺麗でした。雪でひどい目にあったけど、このときばかりは来て良かった〜と思いましたね。


そして朝、窓の外を見れば、今度は朝日に照らされた雪景色の宇都宮市内が見え、またも静岡県民は感動、貸切り状態の朝風呂も堪能して、王様気分でしたわぁ。
とちぎテレビで懐かしの「ガンバの大冒険」をやってまして、静岡県民は童心に帰って夢中で見ました、2時間ぶっ続けでやってました。ワタクシはイカサマが好きですねぇ。

で、宇都宮競馬場へリベンジ!快晴の競馬場、昨日とは一転、最高の舞台が整いました・・・しかし・・・な、なんと裏パーフェクト負け!厳密には回収金額は300円・・・競走除外の返還金でございます(泣)馬券は散々でしたが、焼きそばがうまかったのは嬉しかったですね、ワタクシの中では船橋競馬場がNo1なのですが、勝るとも劣らぬまろやかさ♪でした。

宇都宮で唸りながら予想していると、現地のおじさんが話しかけてきました、優しそうに目を細めるおじさんは定年になって、宇都宮競馬を楽しむようになったとおっしゃっていました・・・楽しそうに話すおじさんを前に廃止関係の話はできませんでしたね・・・かわりに静岡から来たことと昨日雪で大変だったこと、あと、「この馬、馬体重−22なんですけど、どうでしょうかね?」と尋ねると「あのね、地方競馬って中央より馬体重ってそんなに重要じゃないよ」との答え、その通り、その馬は2着に粘りこみました、うう、やるな、おじさん。

でも競馬を廃止するということは、こういった年金や退職金で競馬を楽しむおじさんから楽しみを奪うことでもあるのです・・・北関東からは競馬の灯は消えてしまいそうですが、赤字だからといって簡単に廃止を決めて欲しくない・・・人々の小さな楽しみを奪う代償というのはあると思いますよ、議員の皆様。

戦いが終わって財布は末期状態になりましたが、ATMで下ろして(泣)宇都宮といえば餃子でございます、買って帰ってまいりました、先日食いましたが、プリプリしていてうまかったです、皆様も宇都宮に行くことがありましたら、餃子をお忘れなく、でも現地でも食えばよかったなあ・・・。

次回は宇都宮より北、盛岡か水沢、西なら姫路か福山ですね。来年の年末だったら九州に行ってみるのもいいかなあ、という訳でまた日本全国競馬場制覇へ頑張りたいと思います!

最後に大晦日に雪で開催途中で廃止になってしまった高崎競馬・・・ワタクシは夏に行きましたが、上州の大地を切り裂くような熱い戦いが確かにそこにありました、高崎競馬場のことを忘れずにいたいと思います・・・。
南関東No1の東京ダービー馬にこの競馬をされては、いくらGIホースたちといえども手も足も出ません。JBCクラシックでも王者アドマイヤドンと名勝負を演じたアジュディミツオーがその実力の高さを自らの健脚で証明、堂々とGIの冠を手にして、来年はゼレンカシーチャリオットを擁する川島調教師だけに、ドバイWC挑戦も浮上したようですね、是非実現させて欲しいし、地方から世界へ挑むアジュディの姿が今から楽しみです!

2着にはユートピア、半ば強引にハナを奪われましたが、結果的にアジュディは捕らえられず、行った行ったの決着。渋った馬場でスピード勝負になれば芝のマイルでも充分戦えるユートピアには有利でしたね、さすがはGI馬です。

クーリンガーが健闘の3着、JCD馬タイムパラドックスを封じ込んでの勝利は価値があります。白い馬体を躍らせて重ねた実績が生きたレースでした。

そのタイムパラドックスは4着、ペースと馬場ににあの破壊力を殺がれた感もありますが・・・アドマイヤドンを破った新王者としては物足りない結果でした・・・。
パーソナルラッシュはゲートでジ・エンド。スタート直前、ゲート内で落ち着きがなかったので危惧したのですが・・・スバ抜けた能力があるのは確かなのに、実にもったいないですね、9着、来年はこの課題を克服して、王者の座を狙って欲しいと思います。

来年はアドマイヤドンが芝路線転向が濃厚、ダート戦線は混迷を極めた印象もありますが、来年のGI第一弾・川崎記念の結果も戦線を大きく揺るがせそう、そしてフェブラリーSでは新星が出現な感じ、風雲急のダート戦線の動向は注目です!
今日は園田競馬場で兵庫ゴールドトロフィーが行なわれました。歳末の押しせまった空気が支配する中、やはり世界のスピードを体感した経験は大きかった、シーキングザダイヤがダートでも強い競馬を披露してダート重賞初制覇となりました。
しかし凄まじい大接戦、しかもその大接戦を演じた上位の3頭は森厩舎所属・・・しかしそれぞれが力をぶつけ合った素晴らしいレースでした。

2着のノボジャックは近走の不振から衰えが隠しきれないかと思っていたのですが、さすがはGI馬、鞍上に元園田の小牧太騎手を配して意表をついた逃亡劇、最後まで抜かせない意地を見せました。

3着のノボトゥルーも末脚にかげりなし、8歳にして中団で流れに対応できる器用さも見せ始めて、来年は9歳!この末脚ならばまだまだいけそうです・・・しかしジャックトゥルーもほんとに元気、頭が下がりますね・・・。
ディバインシルバーは4着、今日はジャックに出鼻をくじかれた形、やはり逃げたほうが持ち味は生きますね。

余談ですが、今日の兵庫GTのファンファーレはどこかのブラスバンド隊?の方たちが演奏していたのですけど、鬼のように上手かったですねぇ。これぞプロフェッショナル、という感じでした♪


さて明日は遂に今年最後のGI・大井で東京大賞典が行なわれます。JCダートを勝ったタイムパラドックスに、BCクラシックで健闘したパーソナルラッシュ、JDDの覇者カフェオリンポスが挑むという図式、もちろん地元の雄アジュディミツオーも黙っていません!来年のダート戦線の縮図が一気に構築される一戦になります!見逃すな!
土曜はクラシックへ重要な重要な一戦、ラジオたんぱ杯2歳Sが行なわれました。
エルコンドルパサーの遺児ヴァーミリアンが、迫るローゼンクロイツに強烈な雪辱を突きつける完勝!ユタカ騎手の絶妙な騎乗でレースを支配し、スローの2番手からペースもバッチリ向いたのですが、それにしても鮮やか、大きく翼をはためかせるようなストライドは今は天国にいる父エルコンドルパサーを彷彿させます。さあ出世レースを完勝して春に期待が膨らみます!

ローゼンクロイツは中団からこの一族らしい末脚で伸びてきましたが、いかにもペースが遅かった・・・しかしアンカツ騎手も能力の高さを再認識のレースになったようでクラシック有力候補であることには変わりはありません。
3着はキャリア2戦ながら、鋭く迫ってきたアドマイヤジャパン、決定的な差ではないですし、来年の逆転も狙える好素材です。


中山大障害は今年未勝利だったという井津孝一騎手のメルシータカオーが逃げ切ってJ・GI制覇!大竹柵も大池垣も大障害も安定した飛越でクリア、後ろには怖いロードプリヴェイルがいましたが、自分の競馬で振り切って勝利!
今後チャンスがあるのかもわからない年間J・GI三冠のかかっていたブランディスの引退は寂しかったのですが、その祖父の産駒であるタカオーの制覇は浅からぬ縁を感じますね。
世界を経験した男がただ唯一の敵・・・直線、凄まじいハイラップを刻み、恐るべき突き放しを見せたタップダンスシチーに、世界制覇へ乗り出す男・ゼンノロブロイが抜群の破壊力で追いすがります。まさにロブロイ・キャノンとでも名づけたい破壊砲を爆発させました。クリスエスを超えるハイパーレコードを叩き出して秋三冠!秋のグランドスラム達成!最強の華を手にした世紀の英雄ロブロイ、この小さな島国に敵は無し!そして待ちに待った世界制覇へ・・・来年のキングジョージ挑戦をぶち上げました!

ペリエ騎手も今日は完全に敵はタップダンス一頭と決め込んだような積極策、スタートでは後方でしたがスルスルと上がって、完全に流れに乗りました。道中で自由自在の柔軟性を身に付け、チャンピオンホースの証明であるかのようなレベルの高いメンタル、集中力を掌握したロブロイ、まさにサラブレッドの理想形です。小さな島国・日本から現れるべくして現れた優駿、来年、世界にその名を稲妻のように轟かせることになりそうです!

タップダンスシチーと佐藤哲三騎手のふたりだからこそ、戦いを重ね構築された、ハイラップの逃走劇という最強のスタイル・・・その競馬を想像以上に完璧な形で表現して見せました。しかしゼンノロブロイはその上を行っていたということでしょう・・・タップダンス2着!しかしこれぞタップダンスの競馬、一昨年の2着とは中身が違う、素晴らしい戦いだったと思います!強かった!

3着にシルクフェイマス。状態がアップしていたのも大きいのですが、中団からじっくり追走、直線では逞しく前を追いかけ銅メダル、天皇賞・春3着に宝塚記念2着の実績は伊達ではありませんでした。これが父マーベラスサンデーの怖さ、溢れる能力を発揮してきました。

4着のダイタクバートラムはユタカ騎手のエスコートでさすがの伸び脚でしたが、上位陣は超GIレベルだったと痛感せずにいられません。
5着にデルタブルース、勝負所でボニヤ騎手の手が激しく動きましたが、鋭い反応ができなかったのは18キロの馬体増の影響なのかもしれません・・・が、来年への確かな、大きな布石になるグランプリでした。

アドマイヤドンは7着、ダートの王者として戦い続けてきたドンの能力を考えれば不本意かもしれませんが、久々の芝でハイレベルのレース。よく戦った健闘の7着でした。

北の大地からドリームレースに懸けた夢は、もろくも崩れ去りました・・・中団から完璧な折り合いでレースを運んだコスモバルクですが、見せ場もなく11着に沈みました・・・バルク特有の激しい闘争心がハードな戦いが続いて萎えていたのか、控えたことで持ち味が生きなかったということなのか・・・バルクの2004年は終わりました。
それでも激戦を戦い抜いたバルク、いまはゆっくり疲れを癒し、悲願が持ち越しとなった来年、きっと歓喜が訪れる・・・それを信じてまた、強いコスモバルクを見せて欲しいです。

叩かれて3戦目、復活のグランプリになるはずだったヒシミラクルタップダンスシチーを追いかける積極策でしたが、勝負所で後退して14着・・・奇跡は起きませんでしたが、かつての王者のプライドをかなぐり捨てた秋3戦の戦いは見事だったと思います。さあ、あくまでも勝負は春の盾!ミラクルの戦いはまだまだ続きます!


さあ、今年も有馬記念が終わりました、終わってみればゼンノロブロイの独壇場だった秋ですが、来年は大いなる夢とともに世界へ船出するロブロイの姿を楽しみにしたいです、そして日本という極東の島国に、こんな怪物がいるということを世界のホースマンに見せ付けてきて欲しいです!
漆黒の王者・シンボリクリスエスの9馬身の歴史的ラストラン圧勝からはや1年、今年も熱い戦いを繰り広げた、中央競馬の1年が終わろうとしています。競馬界の頂点がダービーなら、競馬界最大の祭典こそがドリームレース有馬記念、中山の坂が名馬たちが織り成す、かつてないドラマを待っています。

クリスエスの背中を追って、鍛錬し重ねた年月とともに重ねた努力が遂に結実・・・最強という名の勲章を求め続けた旅のクライマックスがやってきました。天皇賞・秋、そしてJCを制覇したゼンノロブロイ、本格化という名の剣と充実という名の鎧をまとった英雄に、もう怖いものはありません。
鞍上のペリエ騎手も、有馬記念3連覇へ相棒を絶大に信頼、クリスエスに伝授されたかのような、キャノン砲を彷彿させる爆発的末脚で一気に前を行く強豪たちを一蹴するシーンが浮かびます。

悲願に懸けた思いは筆舌に尽くしがたいほどです・・・北の怪物コスモバルクに遂に訪れたグランプリの舞台、思えば中央競馬への強烈な宣戦布告となった、あの弥生賞から半年以上の月日が経ち、サラブレッド・コスモバルクは高みへ高みへ常にアドバンスを重ねてきました。
常に付きまとう「折り合い」ですが、すでにアスリートとしての成長を遂げているバルク、もう問題ないと信じています。全身が打ち震えるほどの感動と衝撃を与えられるのは、やはりバルクと五十嵐騎手の黄金コンビしかいません、この一年を瞼の奥で回顧しつつ・・・弾けろ!バルク

引退を撤回したタップダンスシチーにもう迷いはありません、スタートして真ん中から佐藤哲三騎手らしい、確固たる強い意思が溢れるような逃亡を見せ、ラップをガンガンと吊り上げてくるスタイルで、「さあ俺の影が踏めるか!」そんな走りがきっと見られるはずです。

菊花賞馬デルタブルースは積極的な競馬でスタミナを生かすレースをしたいのですが、JCでは控えて爆発力を見せられたのは大きな収穫でした。世界で戦うボニヤ騎手は絶好のパートナーといえそうで、直線でのパフォーマンスが今から楽しみ、一気に世代交代を目論見ます。

ダート界のトップロードを蹂躙してきた日本が誇る首領・アドマイヤドンも純粋な能力は間違いなくトップレベル、少しズブさが出てきたドンですが、鞍上はもちろん最高の相棒・アンカツ騎手、強烈なパワーファイトで、芝でも圧倒的な末脚で弾けるドンを引き出して欲しいです。
JCの勝負所での積極策は全てこの舞台での大復活へプロセスでしかありません・・・全てはこの日のために・・・ヒシミラクルが白い馬体を躍らせて、中山の直線を震撼させる予感がします、3コーナー、激しく角田騎手の手が動けばそれは勝利へのカウントダウンです。
ダイタクバートラムもあまりにも強かったステイヤーズS、この強豪相手でも、中山では大きな自信、ユタカ騎手とともに目覚しい末脚を叩き込んできそうです。

さあグランプリ、ダークホースたちもグランプリホースの座へ、もちろん容赦なく襲い掛かってきます。
ハイアーゲームは能力的にはまったく劣らないはず、右回りの不安も秘めた才能を思えば・・・。
ハーツクライももっと弾けていい爆発的末脚、この秋は封印されたままですが、不気味さを漂わせます。
体調が本当でなかった天皇賞・秋のシルクフェイマス。勢いがついたらノンストップのマーベラスサンデーの血は怖いところ、名馬誕生を思わせた日経新春杯の勝ちっぷりを思い出せば・・・。
ツルマルボーイは今回も現役No1の斬れを持つ末脚に託すだけ、ボーイらしい伸び脚を見たいですね。

ピサノクウカイはこの強豪相手で学んで吸収すれば、ポスト・ロブロイになれる素質を持ちます。
ユキノサンロイヤルは実績は不利ですが、堂々戦って欲しいですね。
グレイトジャーニーもこれからの馬、ここでの糧を大きな実にして欲しいです。
最後に岡部騎手コイントス、スタート決まって流れに乗れば・・・何といっても一昨年の3着馬です。

グランプリ有馬記念・・・年の瀬の忙しない空気も手伝ってか、時間の概念を強烈に意識させる年末の雰囲気がそう駆り立てるのか?不思議な「魔力」のあるドリームレース・・・待っているのは感動か、衝撃か、驚愕か・・・泣いても笑っても2004年最終決戦です!


さあ明日はラストメモリアル!最後を飾るのは「流星の貴公子」テンポイントです。色褪せた昔の写真を見ても、栗色に輝くテンポイントの美しさは際立っています。有馬記念のトウショウボーイとの一騎討ちは、一頭と一頭の馬の存在を遥かに超越した凄まじい戦い、スタートからゴールまでほとんど馬体が合ったまま、これぞ競馬!2頭立てのマッチレースのような最高の衝撃を受けるレースです。
テンポイントはその後、悲しい最期を迎えてしまいました・・・しかしテンポイントの競走生活は競馬の光と闇、栄光と悲劇を同時に教えてくれます・・・競馬という尊くも罪深いスポーツと触れあう上で、勝者への祝福を惜しまないと同時に、その影にある犠牲になり糧になった命のことを忘れないでいたい、そう思います。
さあ、明日に控えた有馬記念、栄光のファン投票堂々第1位は秋三冠に王手をかけるゼンノロブロイです。

ロブロイのレースですが、JCでの爆発的で圧倒的な勝利は、それまでの今一歩パンチが足りなかったロブロイを知っているだけに、衝撃的というか、改めてサラブレッドの凄まじい成長力に舌を巻いた瞬間でした。
昨年の神戸新聞杯も唸るエンジン音が聞こえてくるような凄まじいものでしたが、今のロブロイは完全にその爆発力を掌握しています。その事実が頼もしい限りです。

達成したのは世紀末覇王・テイエムオペラオーただ一頭のみという秋三冠という難関、幾多の名馬がその勲章の前に敗れ去りました・・・さあロブロイ、閉ざされた歴史の壁を開けることができるのでしょうか。
明日はクラシックへ重要な重要な一戦・ラジオたんぱ杯2歳Sが行なわれます。9等立てと寂しい頭数ですが、2歳にしてオーラを放つような強豪がと集いも集いました、未来への期待がギュッと凝縮された一戦になりそうです。

まずはやはり京都2歳Sを完勝したアンカツ騎手のローゼンクロイツ。姉のローズバドは結局GIを勝てませんでしたが、小ぶりな馬体は似ていても、スケールの大きさは相当なものです。前走は窮屈な競馬ながらも最後の半ハロンで勝負を決める脚を繰り出しました、府中の直線で放してみたい衝動に駆られますね!

前走、ローゼンにねじ伏せられたものの、エルコンドルパサー産駒の傑作になりそうなのがヴァーミリアン。まだまだ底を見せていません。ユタカ騎手の心をを射止めて、クラシックに向かいたいですね。

まだキャリア1戦ですがグランロワイヤルも相当な能力の持ち主、競り合いになれば、新馬戦で強豪を倒して自信を掴んでいますし、この相手と対峙して、どんな能力を見せてくれるでしょうか。

あとはこちらも新馬戦の勝ちっぷりが見事だったアドマイヤジャパン
シックスセンスもだんだんとヴェールを脱ぎ始めてきた印象です。
出世レースのエリカ賞を勝ったトーセンマエストロは生粋の中距離馬の可能性・・・実は上記のうち、ヴァーミリアン以外は全てサンデーサイレンス産駒、ミリアンも母の父にサンデー・・・なんとか一矢報いたいマエストロです。
さあ有馬記念が迫ってきました!今日は先日、引退撤回宣言をぶち上げたタップダンスシチーです!

タップダンスといえばあの昨年のJCの衝撃9馬身・・・ですが、これぞタップダンスの競馬!佐藤哲三騎手の真骨頂!というレースだった今年の宝塚記念を挙げたいと思います。
ハナを奪ったローエングリンを3コーナー手前で撃墜させるという、傍から見れば「仕掛けが早すぎる」競馬、それでもタップダンスの持ち味を最大限に引き出すには最高の騎乗でした、歓喜を体全体で表現する佐藤哲三騎手がヘルメットを観客に投げ込んだシーンも印象的でしたね。

強行軍でしたが、世界の最高峰・凱旋門賞も経験してきたタップダンス、一昨年のような競馬になれば、今ならその圧倒的なパワーで押し切ることも可能です!
はい、特別編として、やはりこの馬を外してはいけないでしょう、今年の競馬界の話題をさらった、北の怪物コスモバルクです!

コスモバルク」という一頭のサラブレッドの怪物振りが空が晴れ渡るように鮮明になったのが、あの弥生賞でした。
メイショウボーラーの後ろで、ガッチリと折り合ったバルク、闘争心を堪えながら、爆発のときを待ちました、そして・・・一気にボーラーを交わし去り、さあ皐月賞だ!どうだ!といわんばかりの五十嵐冬樹騎手の派手なガッツポーズに心が打ち震えるのを感じました。

あれから半年以上のときが過ぎましたが、GIは無冠、それでも皐月賞、JC2着の実績を引っさげ、堂々とグランプリの舞台に立ちます、鞍上はもちろん五十嵐冬騎手・・・オグリキャップ以上のトウカイテイオー以上の感動が待っている予感がしますね。頑張れバルク
はい、今日は末脚の爆発力なら文句なしのNo1、直線に全てを賭ける安田記念馬ツルマルボーイです。

ボーイのレースはまさに半か丁かのでたとこ勝負、炸裂か不発かは神のみぞ知るというレース振り、しかし一度その脚が唸りを挙げれば、チャンピオンホースでさえ一気に斬られてしまう程の破壊力を持ちます。
その恐るべき破壊力が引き出されたのが、今年の安田記念、渋った馬場にも関わらず、直線一気の爆発でマイル王の座に就きました。しかし決してマイルがベストではない、欲しいのは最強の証明とばかりに今年もグランプリ末脚に全てを託します!


さて、今日は名古屋で名古屋グランプリ、ワイルドソルジャーが岡部幸雄騎手らしい絶妙なペース配分に応えて、キッチリと逃げ切り勝利!56歳の名手・岡部騎手、久々の重賞勝利で大ベテランの味を見せてくれました、逃げの姿勢を主張し通した一周目も強い気持ちを感じさせ、それに100%応えたソルジャーもこれで来年が楽しみですね。

2着にダートの古豪的存在のスナークレイアースソルジャーを捕まえるかというところまで行ったのですが。しかし9歳レイアース、まだまだ逞しい脚ですね。
3着は岩手のデンゲキヒーロー、地元勢を押さえてのこの結果は価値がありますね。

7歳にして初ダート戦となったトーホウシデンですが、前半は2番手を追走していたのですが、ペースが上がってからはジリジリ後退・・・やはりこのレベルのダートの猛者が相手では厳しいか、年齢的にトーンダウンですが、もう一度芝で復権して欲しいですね。
はい、今日は希代の「ミラクルホース」ことGI3勝馬ヒシミラクルの登場です。

ミラクルのレースで一番思い出に残っているのは、やはり宝塚記念のあの衝撃的勝利ですね、ミラクルおじさんなる人も話題に上がりましたね。しかし、それ以上にヒシミラクルという馬の常識はずれの強さを見せたレースだったと思います。
とにかく、誰よりも早く3コーナーで手が動くミラクル、ハイレベルなGIレースにおいて、その事実は時にギブアップサインだったりするのですが、なんとか脱落を免れたかと思った直線、凶悪な末脚を叩き込んでくるという芸当、こんなレースはミラクルにしかできません。

JCでは4コーナー持ったままコスモバルクに並びかけたミラクル、あのときの歓声の大きさこそが、ファンに愛されるミラクルホースの証明、さあミラクル、復活の準備は整いました!


今日は川崎競馬場で全日本2歳優駿。前走、兵庫ジュニアグランプリで圧勝劇を演じたプライドキム、これは本物でしょう、またも後続を突き放して圧勝!GI制覇で2歳ダート王の座に輝きました。
逃げたシベリアンホビーをピッタリ追走、直線追われるとアクションの違いは歴然、ダート界にニューヒ−ローが誕生したといっても良いでしょう。

2着は向う正面でいち早く内田博騎手の手が動くなど、本調子になかったか・・・シーチャリオット。スタートも一息で、5,6番手に押し上げましたが、まだまだ荒削りなレース振り、しかし競馬を覚えてくれば、この4馬身も逆転可能、直線の大きなストライドに大いなる可能性を感じました。
3着に逃げたシベリアンホビープライドに徹底マークされてきつかったのですが、500万を勝ったばかり、これからです。

しかし年末とはいえ、このGIレースを注目度が薄い平日開催にするのはもったいないですねぇ・・・明日の祝日に名古屋グランプリと同日開催でも良いのではないかと思うのですが・・・。
有馬記念まであと5日となりました。今日はダート界の首領、頭上に輝くGIの数は7つを数えます、アドマイヤドンの登場です!

「北の大地が2度揺れる」というキャッチコピーで盛岡で華々しく行なわれた第2回のJBC、そのキャッチの通り、盛岡を、いや日本中の競馬ファンを震撼させたのが3歳時に制したJBCクラシックのドンでした。みるみる離れていく後続、2着のプリエミネンスもGIでも掲示板は外さない強い馬・・・盛岡の地からドンは素晴らしい衝撃と感動をくれました。思い出に残るレースというより、脳裏に刻み込まれた王者ドンの恐ろしく強いレースでした。そして、その後もダート界のドンとして常にトップで戦い続け、現在の地位を築き上げました。

長い間遠ざかっていたターフの舞台ですが、グランプリの舞台、真に強いものは誰かと考えたとき、アンカツ騎手のファイトに応えパワフルに伸びるドンの姿がすぐに浮かび上がります!


今日は快挙が遠くアメリカから飛び込んできましたね!日本産馬で日本でも北海道2歳優駿を勝っているアサティス産駒のフェスティバルがアメリカのG?・ダリアHを制しました!日本産馬がアメリカの重賞を勝つのはハクチカラ以来45年ぶりとのことで、来年の日本馬の海外挑戦の機運を高める勝利と言ってもよさそうです!凄いぞフェスティバル
さあ今年も1年が終わろうとしています、そしてグランプリ・有馬記念ウィークがやってきました!
今年はいつにも増して、思い入れ深い個性派たちが集ったという印象です。このコーナーではそんなグランプリに挑むファン投票上位のメンバーたちの思い出のレースを振りかえってみたいと思います。

まずはファン投票第9位、父ダンスインザダークから受け継ぐ恐るべきスタミナを武器にグランプリホースの座に駆け上がろうとしているデルタブルースです。

デルタのレースといえば、やはり岩田康成騎手とのコンビで文字通り掴み取った菊の大輪・・・今年の菊花賞でしょう、逃げ込みを図ろうかというコスモバルクに体当たりをかます様に襲い掛かり、バルクの悲願を、五十嵐冬樹騎手の夢を打ち砕いたデルタと岩田騎手の積極果敢な競馬は見事でした。菊花賞馬に相応しいスタミナ、JCで見せた思いがけない切れ味、まさに「ディスイズ」ダンスインザダーク、それがデルタブルースという進化したサラブレッドなのかもしれません。
今日の中京は高松宮記念へ重要な一戦、CBC賞。これはスプリント界に遅れてきた大物誕生といっても良いでしょう、プレシャスカフェが道中、窮屈な競馬になりながらも、ポテンシャルの違いをまざまざと見せつける強烈な末脚で勝利、来春のデュランダルとの対決が楽しみになりました。
父は安田記念を制した、あのハートレイク。漆黒の馬体は母の父であるサンデーサイレンスの影響が強い感じですが、それにしてもインパクト充分の勝ちっぷり、キャリアもまだまだ10戦ですし、来年はスプリント界の頂点に向かって突き進む年になりそうですね。

2着は後方一気を武器にスプリントの上位で戦ってきたゴールデンロドリゴがさほど早くないペースに乗じて、なんと先行策で粘りこみました。完璧に立ち回った赤木騎手のファインプレーも光りましたが、7歳も終わろうかというロドリゴ、快走でした。

3着はリミッドレスピッド、終いシッカリで3着に突入、こちらも地力強化が著しいですね。
メイショウボーラーは中団から大外を回って、一瞬これは、という末脚、それに呼応した感じでプレシャスに弾けられてしまいましたが、やはり強い馬であることを再認識、来年はスプリント、マイルの両方で活躍して欲しいですね。

アドマイヤマックスもさすが力量馬、伸びてきましたが5着止まり。6着ギャラントアローはペースは抜群で、早めに完全に抜け出してしまえば・・・という感じでしたが。シーイズトウショウも最後の末脚勝負になると、前をねじ伏せるパワーは求められないかもしれません・・・昨年の覇者、7着でした。


阪神牝馬Sはヘヴンリーロマンスが快勝、前走のゴールデンホイップトロフィーでの快勝イメージそのままになかなか届かなかった重賞のタイトルをあっさり奪取しました。
じっくり中団の内で待機、インをついて伸びてきた脚は絶品でした。松永幹騎手もベテランの味、見事に乗ってきました。

意欲の連闘で臨んできたメイショウバトラー。こんな脚を隠し持っているとは・・・控える競馬を試みたユタカ騎手、さすが年間200勝ジョッキー、ヘヴンリーには届かず2着も、オークス馬をねじ伏せる見事な脚でした。

3着にはこちらも控えたダイワエルシエーロ、大外枠の不利もすぐに流れに乗って大丈夫と思いましたが・・・2月のクイーンCでは末脚を炸裂しているエルシエーロ、近走は逃げて結果を出しているだけに今日は付け焼き刃でしたが、この差し脚に磨きをかけていけば・・・。

オースミハルカは小気味良いペースでハナを奪う作戦に出ましたが、結果的に標的になった形で9着・・・番手で結果を出し始めただけに、このハイペースの競馬が今後裏目に出なければと思うのですが・・・。
シャイニンルビーは今日は後方から弾けませんでした・・・12着。


中山のフェアリーSはフェリシアが後方4番手から進出、最後は素晴らしい末脚を繰り出して勝利!グラスワンダー産駒の初重賞初制覇をあっさり決めました。
折り合いが課題ですが、マイルも対応可能、グラス娘が挑む、来春の桜の舞台・・・一競馬ファンとして堪らなく幸せな瞬間がやってきそうですね。

2着はペニーホイッスル、キャリア2戦ながら、こちらはうまく流れに乗ってきました。センスを感じますし、マイルでの走りも見てみたいですね。
3着にカシマフラワー。芝ダート兼用のスピードは3歳になってもおきな武器になりそうです。

期待したツルマルオトメは5着。流れに乗れず弾け切れなかった印象です。関西ではスピード上位のオトメですが、今年の2歳は関東牝馬勢が強力、クラシックでもその傾向は続きそうです。


最後に今日の阪神・オリオンSで2年2ヶ月振りに復帰のメガスターダムはハナ差2着!しかも完全に競り合いに持ち込んだテイエムテンライを差し返す、魂溢れる走りでした・・・同じ屈腱炎を克服し天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップのように、来年はGI戦線で活躍して欲しいですね。全力を持って応援します、スターダム
明日は阪神で阪神牝馬S、中山でフェアリーS、中京でCBC賞。豪華重賞3連発、CBCは昨日のの日記で展望してありますのでおひとつ。

まず阪神牝馬Sから、毎年、エリザベス・マイルとでも呼んでみたいほどの好メンバーが集いますが、今年もなかなかのメンバー、オークス馬ダイワエルシエーロにエリザベス女王杯2着のオースミハルカ、さらに牝馬戦線の実力派たちが仁川に集まりました。

まず京阪杯で復活なったダイワエルシエーロ。マイルで早いペースでの逃げが要求されますが、ここは女王、競られても跳ね返す強さがあります。不利な大外枠でも力がモノを言います。

オースミハルカエルシエーロの番手を死守したいところ、エリザベスのように絶妙のタイミングで上がっていければ・・・相手は強いオークス馬ですから早めに捕らえたいでしょう、川島騎手、さあどこでゴーサインを送るかがこのレースのポイント、注目ですね。

ペリエ騎手のシャイニンルビーはマイルでは譲れない思いでしょう。かつては秋華賞直前にパニックに陥ってしまったほどでしたが、月日を経て、精神的な成長が著しく、淑女に成長しました。一騎の末脚をマスターして、強豪牝馬たちにに襲い掛かりそうです。

ヘヴンリーロマンスも名手・内田博騎手に喝を入れられ勝利した前走、強力な末脚が怖いですね。
意欲の連闘策、メイショウバトラーは鞍上にユタカ騎手を配してきました。
こちらオースミコスモはアンカツ騎手、末脚に定評があるタイプなのでベストマッチの印象ですね。
フォルクローレはマイルCSでの経験を生かしたいですね、末脚はダンスインザダークをしっかり受け継いでいます。佐藤哲三騎手はタップダンスシチーでのラストランに繋げたいでしょう。
最後に桜花賞2着のアズマサンダース、秋は精彩を欠いていますが、仁川のマイルで勢いを呼び起こしたいですね。


フェアリーSは実力的に抜きん出た存在がなく、難しいのですが・・・グラスワンダー産駒フェリシアに魅力を感じます。軒並み活躍している新潟2歳S組、阪神JFで大敗した馬が多い中、勝ち味には遅い気もしますが、堅実な成績に好感が持てます。

9月の新馬戦以来3ヶ月ぶりですが、好タイムで勝利したペニーホイッスル、底を見せていないだけに大物の可能性もあります。
岡部騎手とコンビを組むツルマルオトメも豊富なキャリアで、確実なスピードがある馬、牡馬相手でも渡り合ってきただけにこの相手なら一蹴できそうです。

後は阪神JFでは11着とはいえ差のない競馬、4勝を挙げているカシマフラワー
マイネルラヴ譲りの豊富なスピードが脅威、マイネデセール
阪神JFで目を見張る逃げ足だった、後藤騎手のキャントンガールまで挙げておきます。


今週はイシノヒカルメモリアル。菊花賞と有馬記念を勝った馬です。関西にタイテエムロングエースランドプリンスという三強がいて、さらに今では徹底した予防策が講じられている馬インフルエンザの影響で、皐月賞が5月後半、ダービーが7月前半に行なわれたのも不運でしたが、それでも菊花賞を完璧に制覇、ただ種牡馬としては大物が出せなかったのは残念でしたね。
日曜中京ははプレ高松宮杯といってもいいでしょう、冬のスプリント王決定戦に相応しい、次代を担う精鋭たちが来春の頂点を睨みながら、冬の尾張の地に集結しました。

昨年の覇者であるシーイズトウショウ。今年はスプリント界の新女王に輝くかと思われましたが好走はするものの、能力を出し切れていない感じ・・・父サクラバクシンオーのスプリント能力を確実に受け継いだシーイズのような馬こそ、スプリント界の頂点に立って欲しいのですが・・・充実期を迎える来年の高松宮記念が最大のチャンス、それにはここで泊をつけておきたいところです。

スプリント界の脇を固める重鎮的な存在のキーンランドスワンも今年のシルクロードSで見せたような切れ味鋭い末脚を駆使して、来年につなげたいこの一戦です。
リミッドレスピッドも前走のオープン勝ちで、本格化を告げました。きさらぎ賞を勝ったアグネスゴールドの弟で、血統的にはデュランダルと同じ構成、今回強豪相手にどこまでやれるかですね。

5歳ですがキャリアはまだ9戦。しかし6勝を挙げているハートレイク産駒プレシャスカフェ・・・小島太調教師が「来年のスプリントの頂点を狙える」と期待を寄せていますし、久々ですがタダモノではないレースが見られるかもしれません、密かに注目しています。

ギャラントアローも前走、ようやく本来の底力を見せました、あの競馬ができれば・・・長いトンネルでしたが、光が見えてきました。
ドリームカムカムもスプリント適正は高く、高速馬場ならスピードを最大限に生かしてきます。
この秋はいざスプリント王へ、と意気込んだゴールデンキャストでしたがこの秋、スプリンターズSは雨で問題外、本質的な強さはピカ一です。
スワンSで今まで使ったことのない凄い末脚を繰り出したタマモホットプレイ、中京であの脚が使えるかがポイントです。
最後に2歳以来のスプリント挑戦となるメイショウボーラー。マイルで控える競馬が板についてきた頃なので、ちょっともったいない気もしますが、スーパースプリンター誕生となる可能性は充分です。
2年2ヶ月の休養を経て、屈腱炎を克服した菊花賞3着の実績もあるメガスターダムが土曜の阪神のオリオンSでターフに帰ってきます。
父はかつてはヤマニンゼファーフラワーパークなどのGIホースを送り出してきましたが今では産駒がめっきり少なくなった短距離王ニホンピロウィナー。そんな血統背景にもかかわらず、菊ではあわや勝利の僅差3着という超個性派です。

まずは無事に足慣らし、感触を確かめるように回ってくるだけでいいと思います。そして来年、4着だったダービーで見せた猛虎のような末脚を思い出してくれれば最高ですね!


そんな中、皐月賞2着馬オースミブライトが引退・・・テイエムオペラオーアドマイヤベガナリタトップロード世代、障害でも活路を模索していましたが、乗馬として第二の馬生、ということになったようです。この馬の一気の爆発力も魅力的でした。圧巻は3歳秋の神戸新聞杯ですね!・・・延べ47戦、お疲れさまでした。
今日は船橋で交流重賞、G?のクイーン賞が行なわれました。
勝ったのはエリザベス女王杯ではシンガリ負けでしたが、やはりダートでは目を見張る強さを見せ付けたレマーズガール、3、4番手から4コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切りました。集中すること、流れに乗ること、このキーワードさえ揃えば牝馬限定の交流重賞では敵はいないといってもいい強さです。

2着はこちらも凄い脚で追い込んできたアンカツ騎手グラップユアハート、7月のスパーキングレディCのように凄い脚を使いましたが、今度はレマーズを捉えられませんでした。牝馬限定のの交流重賞はレマーズグラップの二強状態が来年もまだまだ続きそうですね。
3着にブルーマドンナ、2コーナー回って最後方でしたが、石崎駿騎手、凄い勢いで一気にマクってレマーズに並びかけてきて、脚を使った割には直線も良く粘りました。

JBCデーのTCKディスタフで鮮烈な競馬を見せてくれたプルザトリガーは上位陣に力を見せ付けられた形で4着、しかし、相性のいい大井に舞台が移る1月のTCK女王盃ではレマーズグラップに一泡吹かせたいでしょう。

< 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >